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「もっと早くできねぇのかよ」という“PC録画派”“エンコ職人”にこれ1枚──プレクスター「PX-C200P」エンコードカード(3/5 ページ)

寝ている間に動画エンコード──“PC録画派”ならこのような経験を1度はしたことがあるだろう。そしてこう思う「もっと早くできねぇのかよ」。そのようなユーザーにお勧めなのが、エンコードチップにXCode II-Lを採用するプレクスター「PX-C200P」だ。今回は、ソフトエンコとの速度・画質比較含めて、その使い勝手を試してみた。

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リアルに「4倍速」トランスレートを実現

 では実際のトランスレート速度はどうだろう。ここでは家庭用DVDレコーダーの高画質モード(約9Mbps)で録画した番組をPCに取り込み、本編のみ30分を抜き出してテスト素材とし、ソフトウェアMPEGエンコーダの代表格である「TMPGEnc 3.0 Xpress」を比較対象として用いた。

 もちろん速度面でソフトウェアエンコーダが不利なことを前提にしての比較対照であることはご理解願いたい。使用したPCの構成は以下の通り。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

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 PX-C200Pでは、ビットレートや解像度による経過時間の差もほとんどなく、すべてが高速だ。変換元は再生時間で30分ジャストの素材なのでトランスレートに要した時間は4分の1より少し短いくらい。つまり4倍速のスペックはきっちり満たしていることが分かった。なおすべてVBRでトランスレートしている。

 対してTMPGEnc 3.0 Xpressでは、標準設定で「速度優先」を選択し、解像度やビットレートを設定してエンコードを行った。最短は352×480ピクセル、2Mbps CBR設定で34分27秒。再生時間を下回ることはできなかった。また、VBRでは2パスエンコードになるため一気に処理時間が延び、720×480ピクセル、4Mbps VBR設定では約1時間24分もを要した。もちろんテストに用いたマシンのものより高性能なPCを使えば処理時間は短くなるだろうが、それでもPX-C200Pに迫るというレベルには届かないだろう。あったとしてもそれはどのくらい高価でハイスペックな構成になるのだろうか。

 CPU使用率については、TMPGEnc 3.0 Xpressはもちろん100%に張り付きっぱなし。対してPX-C200Pでは高くなっても10%程度で、エンコード中にほかの作業を行っても影響はほぼない。これならいわゆる「エンコ専用」PCなど準備せずとも、普段利用のPCでバンバンMPEG-2トランスレート作業が行えるはずだ。

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PX-C200Pでトランスレート中のCPU使用率。ほとんどCPUが使用されていないに等しい

画質はVBRソフトウェア2Passエンコードを行ったものとほぼ同等、しかし処理時間は雲泥の差

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