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倉庫の奥でベンチをまわす──きょうは「アクリルまな板」で幸せをつかんだPCケース?(4/4 ページ)

ITmediaのオフィスは丸の内にある。世界に冠たるオフィス街の倉庫の片隅で昼となく夜となくベンチを回しつづける男がいた。その男が使っているPCケースは……、段ボールだったのである。

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 HDDを取り付けたパネルを「まな板」本体に組み込む。DIGITAL COWBOYのWebページには組み立てマニュアルが掲載されており、それに従って作業を行うならば、最初に光学ドライブと電源ユニット、HDDを組み込んでから、天板を取り付けてマザー、となるのが作法らしい。しかし、組み上がったまな板からパネルを抜き取ってHDDを取り付け、再度、まな板に組み込むことも可能であった。

 HDDを取り付けたパネルは、先ほども述べたように手前に引き出せる。コネクタ部分を手前に出すことで、「ジャンパピンの切り替えが可能」とDIGITAL COWBOYは説明しているが、それよりも、手前に引き出さないと、電源ユニットとHDDがぴったりとくっついてしまって、それぞれのユニットから発生する熱が逃げれらなくなる。動作中は忘れずに「HDDを手前に引き出す」ようにしたい。


HDDを組み込んだパネルを手前に引き出すとこんな感じになる


で、内部に収納すると電源ユニットとHDDの間がこんなことになってしまう。熱がこもってしまうので、動作中は手前に引き出しておくのが無難だろう

 最後にインジケータと電源スイッチ、リセットスイッチを組み込んだパネルをセットし、ケーブルをマザーボードに接続して作業は完了。なかなか重厚で立派なまな板、いやPCが完成した。

 DIGITAL COWBOYの資料では「卓越した冷却性能! BEST COOLING SYSTEM!」とアピールしているが、PCケースの冷却性能は筐体を閉じてできる「通り道」を空気がスピードを出して通過していくことで実現されていたりする。そういう意味で、強制冷却がない「まな板」は、実は熱が局所的に停留しやすい。そういう部分には「扇風機」で風を当てることも忘れないでおこう(これから寒くなるので、さほど心配しなくともいいけどね)。


パーツのバルク平積み状態、なのに、なんか重厚で立派な姿になってしまった。念のために用意した「USB接続扇風機」が堅苦しい雰囲気を和ませてくれる……ような気がする
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