検索
Special

500GBモデルもラインアップしたBarracuda 7200.9テラバイト時代の大容量・高信頼性HDD(2/2 ページ)

シーゲイトからSerial ATA/IDEインタフェースに対応するハイパフォーマンスHDDの新シリーズ「Barracuda 7200.9」が登場した。手軽な40GBから2台でテラバイトストレージを実現できる500GBまで、豊富なラインアップが提供され、幅広いユーザーニーズに対応する。

PC用表示
Share
Tweet
LINE
Hatena
PR
前のページへ |       

多彩な容量バリエーションと高い信頼性を両立

 Barracuda 7200.9は、同一シリーズで40〜500GBと幅広い容量バリエーションを持つのも大きな特徴だ。これは当たり前のように思えるかもしれないが、実はそうではない。競合メーカーでは400/500GBといった大容量製品は、より容量の少ない製品と別シリーズに位置づけられ、専用設計となっていることが多い。

 Barracuda 7200.9では、すべてのモデルで基本コンポーネントを共通化することにより、シリーズとしての信頼性を確保している。プラッタも小容量モデルでは最新鋭の160GBプラッタを、大容量モデルでは実績のある125/133GBプラッタと使い分け、多彩な容量バリエーションと高い信頼性を両立している。つまりシリーズに最新鋭のテクノロジーを導入しつつ、要所ではあえて実績のある技術を選択することで、HDDにとって最も重要な「信頼性」を重視している。

 またシーゲイトから販売される正規の国内流通製品に関しては、業界最長となる5年のメーカー保証がなされている。これは製品の高い信頼性、つまり品質への自信を示すものといえるだろう。なおフリーダイヤルで、テクニカル・サポート・サービスを無料提供しており、いざというときの問い合わせにも対応してくれる。

自作PCだからこそ使いたい大容量500GBモデル

 自作PCユーザーにとってBarracuda 7200.9シリーズの中で魅力的なのは、やはり最大容量の500GBモデルだろう。

 例えば省スペースで人気の高いキューブ型ベアボーンでは、HDD用のシャドウベイは1基のものが多い(写真1)。3.5インチオープンベイも利用すれば2台のHDDを搭載できるが、発熱を考慮すると1台が現実的だ。テレビ録画に利用するなど、少しでもHDD容量を確保したいユーザーには、1ドライブで500GBは魅力的な選択肢だ。

photo
写真1:キューブ型ベアボーンでは、冷却性能が低いことを考えると、搭載できるHDDは1台になる。このため1台で大容量となるHDDが望まれる

 また最近のマザーボードは、チップセットレベルでRAID 0/1に加えてRAID 5までサポートする製品が増えている(写真2)。500GBモデル3台のRAID 5構成ならば、信頼性の高い1TBストレージを手軽に実現できるわけだ。コンシューマのHDD/DVDレコーダの中には、1TBの容量をうたう製品もあるが、HDDの障害はデータの消失に直結する。障害に強い高信頼性1TBストレージは、自作PCならではのメリットとなるだろう。

photo
写真2:インテルの「ICH7R」をはじめ、最新のチップセットでは、4ポートのSerial ATA RAID 5がサポートされるようになっている

ハイパフォーマンスが魅力の160GB以下の小容量モデル

 Barracuda 7200.9は大容量モデルだけでなく、小容量モデルも魅力的だ。

 Barracuda 7200.9の160GB以下のモデルは、160GBという高密度プラッタを採用しており、パフォーマンスの点で有利になる。プラッタの高密度化は、動作音や消費電力に影響を与える回転速度の変更なしに、実転送速度を向上できるからだ。

 ここではBarracuda 7200.9の160GBモデル(ST3160812AS)と、80GBプラッタを採用した旧世代のBarracuda 7200.7 SATAの160GBモデル(ST3160827AS)の転送速度を、ベンチマークツール「WinBench 99」を使って測定してみた。テスト環境は以下のとおりだ。

項目 スペック
CPU Pentium 4 550(3.4GHz)
マザーボード Intel D945GTP(Intel 945G Express+ICH7R)
メモリ SanMax PC2-4200 DDR2SDRAM 512MB×2
OS Windows XP Professional SP2
ディスクドライバ Ver.5.0.0.1032

 テスト結果をグラフに示すが、Barracuda 7200.9は転送速度が最も速い最外周部(Beginning)では72.3MB/secと、70MB/secを軽くオーバーしている。Barracuda 7200.7 SATAに対して3割近いパフォーマンスアップを実現しているだけでなく、これまでテストしたSerial ATA HDDでは最も高い値だ。最内周部(End)でもBarracuda 7200.7 SATAに対して3割近く転送速度が向上しており、ディスク全域において転送速度がアップしている。

graph
新旧160GB HDDのDisk Transfer Rate(WinBench 99)

 PCの一般的な利用シーンにおいて、最も体感速度を左右するのはHDDといわれている。動画編集などで転送速度が速いHDDが欲しいユーザーをはじめ、PCの体感速度を少しでも改善したい場合には、160GBプラッタ採用製品がお勧めだ。

テラバイト時代のニーズに対応するシリーズ構成

 Barracuda 7200.9は最新スペックを誇るだけでなく、単一シリーズで幅広いラインアップを提供することで高い信頼性と幅広い用途に対応し、ユーザーを選ばない。Serial ATAモデルならeSATAやポートマルチプライヤ対応で外付けHDD化、複数台接続しての大容量ストレージ化といった将来的な対応も十分だ。年々データ容量が肥大化し、テラバイト時代に突入した今、HDDに求められる機能や性能、いずれを見ても現時点で最もお勧めできる製品といえるだろう。


日本シーゲイト株式会社

お問い合わせ先:03-5462-2901(営業部)

※ご購入に関するお問い合わせはシーゲイト正規代理店まで。Barracudaファミリーに関する情報は「Seagate Barracuda 7200 Site」まで



前のページへ |       

提供:日本シーゲイト株式会社
ソフトバンク クリエイティブ株式会社 DOS/V magazine 2006年1月号より転載

制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る