第1回 「アキバらしさ」とは何か:PCパーツショップが考える秋葉原ブーム(2/3 ページ)
あるアキバユーザー、「最近ビギナーが増えた」「居心地が悪くなった気がする」とつぶやく。昨今の“秋葉原”ブームをアキバ店員・ユーザーはどのように思っているのか、そして今後、秋葉原そしてアキバはどのように変遷していくのだろうか。
「秋葉原」と聞いて思い浮かぶイメージ
これらは単なる一般的ブーム(つまり廃れる可能性もある一時的な注目)なのか。実際アキバに訪れる人はどのように思っているのか、将来のアキバ像をも探るため、現在「秋葉原」について抱いているイメージを聞いてみた。
- IT産業の拠点
- アニメ
- 家電
- メイドカフェ
- 電気街
- オタク
- サブカルチャー
- パソコン・PCパーツ
- 萌え
- そのほか(フリーコメント)
有効回答数は100。年齢層は16歳から56歳、男女比率は61:39で、いわゆるPCパーツやアニメファンのユーザーはもちろん、明らかな観光ふうの人までなるべく隔てなく、秋葉原駅に降り立った人全般を対象とした。上位3位をチェックしてもらい、1位は3ポイント、2位は2ポイント、3位は1ポイントとして集計した。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
秋葉原来街者が抱くイメージではやはり「電気街」という答えが多かった。アンケートの項目で1位に選んだ人が31名もおり、ほかを大きく引き離している。
なお得票数は「オタク」より少なかったが、上位にチェックする人が多かったことから「メイドカフェ」が次点、次いで「オタク」「パソコン・PCパーツ」「アニメ」と続く。ここでは、PCパーツやアニメ、家電など、趣味・目的にやや特化した単語ではなく、電気街、オタク、萌えといったある意味大枠のイメージとなる単語が上位に来ていることが興味深いところだ。
ちなみに、同項目をPCパーツショップ・家電量販店店員氏ら当事者に聞いたプレ調査では「アニメ」が断トツのトップで、次いで「萌え」や「メイドカフェ」といった項目が上位を占めた。
今回の結果は、今年6月に日本能率協会総合研究所が行った秋葉原に関するイメージ調査とほぼ同じ傾向を示している。「PCパーツ」「家電」を含む“電気街”というイメージと、「メイドカフェ」「萌え」などの流行ワード的イメージが強いようだ。
PCパーツショップが撤退・縮小傾向?
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