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きょうは史上最強のデュアルコアプロセッサ「Athlon 64 FX-60」を試してみた:CPU(4/5 ページ)
AMDがAthlon 64 FXの最新モデル「Athlon 64 FX-60」を1月10日に発表した。採用されているCPUコアは、Athlon 64 X2と同じToledoコア。動作クロック2.60GHzはAthlon 64 FX-57からダウンしているが、デュアルコアの効果で性能がどれだけ引き上げられているだろうか。早速検証してみたい。
電力効率の高さはAthlon 64 X2ゆずり
性能でPentium XE 955を圧倒したAthlon 64 FX-60であるが、コストパフォーマンスと電力効率はどうだろうか。ただ、Athlon 64 FX-60のようなエンスージアスト向けのCPUは「10万円超え」といったCPUとしては驚異的な価格設定がされており、あまりコストパフォーマンスについて語っても意味がない。一応、コストパフォーマンスを比較したグラフを掲載しておくが、あくまで「参考程度」と考えていただきたい。
なお、価格に関しては原稿執筆時点(1月1日時点)では明らかでなかったため、1月1日時点におけるAthlon 64 FX-57の価格で計算してある。Pentium XE 955の価格が明らかではないのもこれまでと同様で、こちらもPentium XE 840の999ドルを適用している。
Pentium XE 955(3.46GHz,DC,HT) | Athlon 64 FX-55(2.6GHz) | Athlon 64 FX-57(2.8GHz) | Athlon 64 FX-60(2.6GHz) | |
基準価格(米ドル) | 999 | 827 | 1031 | 1031 |
参考日本円(1ドル=120円) | 119880 | 99240 | 123720 | 123720 |
コストパフォーマンス計算の基準となる価格
どれもメインストリーム向けのCPUと比べてコストパフォーマンスはかなり低い。どれがお買い得、という考察をするのは「意味のない」ことがある意味よくわかる。実際、こうした製品を買うユーザーは、絶対性能を最優先するので、コストパフォーマンスはあまり注意を払う必要はない。
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