プライベートルームにぴったりの、こだわり“液晶一体型”──日立「Prius One AW33P」:レビュー(4/4 ページ)
日立製作所による2006年春モデルPC「Prius P」シリーズに、液晶一体型が復活した。まるで家庭用液晶テレビのようなパーソナル・プライベート用途に特化した17インチ液晶モデル「Prius One AW33P」を試用した。
PCとしての基本性能は普段使いには十分──プライベートな空間で使いたい
Prius Oneシリーズに搭載されるCPUは、1.60GHz動作のCeleron M 380だ。Celeron Mは低電圧で動作するノートPC向けのCPUであり、液晶ディスプレイと一体となった非常に小さな筐体に収めるため、発熱量の少ないCPUを使い、かつ静音化も実現したのだろう。
メモリは、DDR2 SDRAMを512Mバイト搭載しており、Windows XPと一般的なアプリケーションを動作させるには十分な容量である。HDDも、TV番組録画にもそこそこ多めに録画(ビットレート2Mbpsの長時間画質モードで約215時間)できるほどの容量のものが搭載される。コストと容量のバランスを考えるとリーズナブルな選択であるといえる。
ベンチマーク結果は以下の通り
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
結果としては、特筆すべきほど高速ではなく、高いハードウェアスペックを要求するような最新3Dゲームを快適にプレイするのは難しいと思われる。ただしTV視聴・録画・ムービーファイル再生、一般インターネット利用、オフィスアプリケーションなどの通常使用時では不満はまったく感じない。タイムシフト機能をオンにしたままのTV視聴時でも、CPU使用率は30〜40%に過ぎず、タイムシフトを切れば20%台にまで低下する。
Prius One AW33Pは、ホワイト基調のカジュアルな筐体カラーとデザイン、そしてコンパクトなTV付き一体型モデルということ、メインコンテンツと言えるTV関連のアプリケーションのほか、Office Personal Edition 2003やウイルス対策ソフト、筆ぐるめ、駅すぱあと、家計簿ソフトなど、メーカー製PCとして豊富なソフトも十分以上に付属することが特徴だ。液晶TVとして、DVD/HDDレコーダーとして、仕事用・子供用として。書斎、ベッドルーム、キッチン、子供部屋などプライベートな部屋・空間で利用するには非常に適している構成といえるだろう。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 日立、地デジ対応を強化した「Prius Air」/地デジ搭載の一体型モデル「Prius One」(2006年PC春モデル)
日立製作所は、地デジチューナー標準搭載とした「Prius Air」、および新設計の薄型筐体を採用/地デジチューナー搭載モデルも用意するディスプレイ一体型モデル「Prius One」の計2モデル5製品を発表、1月14日より順次発売する。 - 「今年は本当のハイビジョン元年」──日立、大幅強化したハイビジョンPrius Pシリーズ発表
日立製作所は、地デジ対応機種大幅増加/Viiv対応/デザイン性に優れる一体型モデル復活など、2006年PC春モデル「Prius P」シリーズ全4モデル9機種を発表、14日より順次発売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.