新Mac miniを分解して、見た!:フォトレビュー(2/2 ページ)
アップルコンピュータが3月1日に発表した新Mac miniだが、即日出荷が開始されている。編集部でも実機を入手できたので、早速中身を見ていこう。
チップセットはIntel 945GT Expressを採用
カバーを外し、HDDや光学ドライブのユニットを取り除くとマザーボードが現れる。インテルアーキテクチャへの移行を進めているアップルコンピュータだが、このMac miniはその第3弾になる。
CPUはIntel Coreで、下位モデルが1.5GHz駆動のシングルコア、上位モデルが1.66GHz動作のデュアルコアとなる。チップセットはグラフィックスコアを内蔵したIntel 945GT Expressで、サウスブリッジはICH7-M(NH82801GBM)とインテルチップづくしだ。
このIntel 945GTは、低電圧版のCPUをサポートしない代わりに、内蔵グラフィックスコアの動作クロックがIntel 945GMの250MHz/200MHz@1.05Vに対し、400MHz/250MHz@1.5Vにまで引き上げられたもの。TDPも15ワット(945GMは7ワット)と高くなっているが、ヒートシンクが装着されており、発熱対策は施されている。
いずれにせよ、前モデルまでのPowerPC G4+Intrepid+ATI製グラフィックスチップという構成から劇的に変化を遂げたのがわかるだろう。
ACアダプタは110ワットに強化
電源はACアダプタで供給され、サイズは前モデルと同じだ。ただ、容量が最大85ワットから110ワットに強化されている。誤って旧タイプを新型Mac miniに接続してしまったが、起動しなかった。
なお、付属品には10フィートUIのFront Rowを操作する赤外線リモコンのApple Remoteが加わり、統合アプリケーションのiLifeが'06になった程度で大きな変化はない。Mac OSのバージョンは10.4.5だ。
見た目はそのままに大きく変貌を遂げたMac mini
基本コンセプトのBYODKM(Bring Your Own Display, Keyboard and Mouse)とともに、価格が比較的安価で(7万4800円〜)、Windowsユーザーにはもっとも敷居が低いMacといえるMac mini。起動時間も明らかにわかるほど高速になっており、Mac OS入門用にふさわしいパッケージングも魅力的である。もちろん、パワフルなUNIXマシンとして使うもよし、サーバーとして使うもよしだ。
アプリケーションのUniversal化などの問題もあるが、Bonjour機能を追加したFront Rowのサポートやコネクタの構成も改善などにより、使い勝手は着実に向上している。なお、詳細なレビュー記事は追って掲載する予定なので、楽しみにしてほしい。
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