ハイビジョン地デジに対応する“家電メーカーならでは”の分離型デスクトップ──「Prius Air AR75P」:2006年春の地デジ対応モデル連続レビュー(4/4 ページ)
26インチワイドの大型液晶ディスプレイが付属する地デジ対応のスリムタワーPC、それが「Prius Air AR75P」だ。地デジ+アナのダブルチューナー搭載にて、デジ+アナの2番組同時録画や、独自手法で実現した外部ディスプレイでハイビジョン再生に対応することなどが特徴となっている。
地デジ視聴・録画、ハイビジョンコンテンツ再生機能にメリットを見いだせる地デジ対応PC
各メーカーが大型ディスプレイを備える地上デジタル放送対応PCを続々投入するなかで、本機のメリット・デメリットは何か。
まずはデメリット。リビング利用を想定したPCに多く採用される、OS起動なしにTV視聴・録画などが行えるインスタント機能は用意されない。また、リビングルームでの利用が想定できる大型ディスプレイが付属するが、これにはTVチューナーが搭載されないため単体でTV視聴は行えない。このため、OSを起動しないとアナログ地上放送さえ観られないのは残念なところだ。
対して、地上デジタル/アナログ双方とも同一インタフェースを備える「PriusNavistation4」操作性のよさや「いいとこ観」などの独自機能、ほかハイビジョンコンテンツ再生時もPCに負担がかからないメディアプロセッサの搭載など、地デジ利用を軸にしたTV視聴・録画・再生機能は優れいてる。もう1つ、ディスプレイ分離型の仕様であるために将来性や設置手段へのメリットもある。
26インチワイドディスプレイ、地上デジタル/アナログの2番組同時録画、ハイビジョンHDD録画・視聴対応といった地デジ系機能の充実さとともに、リビングルームで家庭用AV機器のように使用できるPCを望むならば有力な選択肢の1つとなるだろう。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 日立、地デジ対応を強化した「Prius Air」/地デジ搭載の一体型モデル「Prius One」
日立製作所は、地デジチューナー標準搭載とした「Prius Air」、および新設計の薄型筐体を採用/地デジチューナー搭載モデルも用意するディスプレイ一体型モデル「Prius One」の計2モデル5製品を発表、1月14日より順次発売する。 - 「今年は本当のハイビジョン元年」──日立、大幅強化したハイビジョンPrius Pシリーズ発表
日立製作所は、地デジ対応機種大幅増加/Viiv対応/デザイン性に優れる一体型モデル復活など、2006年PC春モデル「Prius P」シリーズ全4モデル9機種を発表、14日より順次発売する。 - レビュー:プライベートルームにぴったりの、こだわり“液晶一体型”──日立「Prius One AW33P」
日立製作所による2006年春モデルPC「Prius P」シリーズに、液晶一体型が復活した。まるで家庭用液晶テレビのようなパーソナル・プライベート用途に特化した17インチ液晶モデル「Prius One AW33P」を試用した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.