新Mac miniは誰にとって最適なマシンか?(3/3 ページ)
アップルの「リビングルーム市場進出の足がかり」として注目を集める新Mac miniは、同社初のIntel Core Soloの搭載や従来とは異なる価格設定でも話題を集めている。ここへきて「Windows XP起動」という新たな魅力も加わったこのマシンの実力を検証する。
新Mac miniは誰のためのマシン?
最後にMac miniは誰にとって最適なマシンかを考えてみたい。
まず、リビングルームPCとして音楽や写真、動画を楽しみたい人には、この新しいMac miniは魅力のある製品だ。もしハイビジョンコンテンツを楽しみたいならぜひともIntel Core Duo版を選びたい。また、安価なファイルサーバとして使いたいという人にもお勧めだ。この価格でIntel Coreを搭載し、しかもギガビットLANと無線LANも標準搭載というのはかなりうれしい。
一方、普通のデスクトップPCと同様に使うのであれば、すでにディスプレイや入力機器を持っているかどうかが鍵になる。価格対性能比は確実に向上したものの、やはり高価になったという印象は拭えない。もし初期投資の出費がかさんでしまうようならむしろiMacを買った方がいいだろう。iMacなら最初から17インチ液晶を搭載し、キーボードやマウスも付属し、もちろんApple RemoteとFront Rowも使える。さらにはビデオチャット用のiSightも内蔵し、HDD容量にいたってはMac miniの2倍以上もある。
もっともこうした理由付けとはまったく別に、今Mac miniを購入する動機として一番ホットなのは、話題のMac OS XとWindows XPのデュアルブート環境が安価に手に入るというものだろう。「onmac.net」で公開されたWindows XPのインストール手法はMac miniにも有効なことが確認されている。パーティションを2つに分けて、Mac OS X環境とWindows XP環境を切り替えながら使うのもありならば、いっそMac OS Xを消去して純粋なWindows XPマシンにするという使い方もありかもしれない。この場合はFront Rowが生かせず無駄になってしまうが、それでも今のところは安くて小さな最新Intel Coreマシンという強みは残るのだから。
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