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新生活に、静かでエコな“カッコいい”キューブPCを──Shuttle「G5 1100」(3/4 ページ)

一時期のブームは去ったが、小型でデザイン性にも優れるキューブ型PCの人気はいまだ高い。今回はPentium M+ACアダプタ+そこそこの拡張性を備える、昨今の静音PC志向ユーザーの“ツボ”を押さえたホワイトボディのキューブ型PC、Shuttle「G5 1100」を紹介しよう。

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静音性や消費電力は非常に優秀

 では評価機を実際に駆動させてみよう。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 グラフィック機能はチップセット内蔵のIntel GMA900であるためにやや値が低いが、この点を除けば一般的なPC用途において処理能力に不安な要素は見あたらない。もちろんPCI Express x16接続タイプのグラフィックスカードを増設できるため、必要に応じて追加することも可能だ。

騒音レベル
G5 1100 既存自作PC(Pentium M 740)
アイドリング時 32デシベル前後 33デシベル前後
ベンチマーク(高負荷/ピーク)時 32デシベル 34デシベル
起動(ピーク)時 37デシベル 38デシベル
※周辺のノイズレベル:30デシベル

 では注目ポイントとなる動作音をチェックしてみよう。筆者が普段使用するPentium M 740搭載マシンとで、各々をフロントパネル最下段の先端から垂直に50センチ離れた位置に騒音計を設置し、可能な限り室内の家電(待機電源を要するテレビ、ほか冷蔵庫など)の電源プラグを抜き、周辺の騒音要素が少ない深夜に測定した。周辺の騒音レベルは30デシベルである。

 G5 1100は、アイドリング時で32デシベル前後、ベンチマーク(高負荷)時で32デシベル、起動(ピーク)時で37デシベルとなった。

 数センチまで近づいて耳を澄ますと、かすかなファン風切り音やHDDの回転音は感じる。ただし普段の使用時、例えば50センチほどにまで離れてしまえば今回試した限りではほぼ聞こえなくなる。37デシベルという数値は主にHDDのシーク音によるものと思われ、OSが起動してしまえば気にならない。ちなみに社団法人日本電機工業会の評価基準による騒音レベルによると、20デシベルで木の葉のふれあう音、30デシベルで郊外の深夜、40デシベルで図書館、50デシベルで静かな事務所、60デシベルで普通の会話/静かな乗用車、80デシベルで地下鉄の車内、100デシベルで電車通過時のガード下といった目安となる。

 対して普段使用するAOpen「i855GMEm-LFS」(Intel 855GME+ICH4-M)+Pentium M 740搭載マシンではどうだろう。こちらもPentium M(Baniasコア)を搭載し、CPUやグラフィックスカードをファンレス仕様とする、(一応)かなりこだわって静音化を目指した自作PCである。

 結果は、アイドリング時で33デシベル前後、ベンチマーク(高負荷)時で34デシベル、起動(ピーク)時で38デシベルとなった。改めて計測するとなかなかなのだが、ケースと電源に8センチファンがあり、HDDも2基搭載しているためか、本機と比べると若干数値が高かった。

 もう1つ気が付いたのは、両マシンの音質の違いだ。自作PCの筐体はアルミ製Micro ATXケースだが、より多くパーツを詰め込んでおりやや重量があるためか、HDDのシーク音は“ゴリゴリ”とやや重めに聞こえる。対して本機は“カリカリ”と軽めに聞こえる。数値はほぼ同じだが、搭載するHDDそのものとケースの違いにより受ける印象も変わってくる。

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