MacBook Proが待望のCore 2 Duoに
アップルコンピュータがMacBook Proの新ラインアップを発表した。CPUがCore 2 Duoに刷新され、処理性能が最大で39%高速化している。
アップルコンピュータは10月24日、MacBook Proの新ラインアップを発表した。15インチ/17インチの3モデル構成は従来通りだが、CPUは全モデルで4Mバイトの2次キャッシュを備える7000番台のCore 2 Duoに刷新されている。また、メモリやHDD容量、光学ドライブもアップグレードされた。
最上位モデルの17インチMacBook Pro MA611J/Aは、CPUを2.16GHz Intel Core Duoから2.33GHz Intel Core 2 Duoに変更。メモリは1GバイトのPC2-5300モジュールを2枚搭載するデュアルチャンネル構成になり、HDD容量を40Gバイト増の160Gバイトに強化している。
そのほかの仕様は従来モデルとほぼ同等で、グラフィックスにATI Mobile Radeon X1600、液晶ディスプレイの解像度は1680×1050ドット、バッテリー駆動時間は最大5.5時間。本体サイズは392(幅)×265(奥行き)×25.9(高さ)ミリ/重さ3.08キロと外観も踏襲している。
一方、15.4インチワイド液晶を搭載するMA610J/AとMA609J/Aは、それぞれ2.33GHz/2.16GHzのCore 2 Duoに変更され、HDD容量を120Gバイトに増強、DVD +Rの2層書き込みに対応した6倍速SuperDriveを採用した。また、インタフェースもリファインされ、FireWire 400ポート×1、USB 2.0ポート×2、ExpressCard/34スロットにFireWire 800×1を加えた上位モデルに近い構成となっている(ただし最上位のMA611J/Aは、USB 2.0×3かつ8倍速SuperDriveを搭載する)。細かいところでは、バッテリー駆動時間が4.5時間から5時間へと伸びているのも目を引く。Intel Core化した初期のMacBook Proでは15インチ/17インチモデルでスペック面に明確な差が見られたが、今回はやや溝が埋まった印象だ。
なお、直販サイト「Apple Store」ではすでに受注が開始されており、MA611J/Aが34万9800円、MA610J/Aが30万9800円、MA609J/Aが24万9800円。出荷予定日は最上位モデルが7~10営業日、下の2モデルが5~7営業日となっている。
同社の製品でCore 2 Duoを搭載した製品は、今年9月のiMacに続く2機種め。いずれもノートPC向けのMeromを採用しており、13.3インチ液晶搭載モデル「MacBook」への搭載も期待されるところだ。
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