MacBookもCore 2 Duoへ――最大25%高速化:価格は「ほぼ」据え置き
アップルがMacBookの新モデルを発表した。全モデルにCore 2 Duoを搭載し、処理性能を最大25%高速化する一方で、価格は13万9800円~に抑えられている。
アップルコンピュータは11月8日、MacBookの新モデルを発表した。全3機種にノートPC向けCore 2 Duoを採用し、処理性能を最大25%向上したという。また、MacBook Proに続くCPUの刷新により、アップルの現行ノート型PC製品はすべて64ビット対応となった。
ラインアップは5月発表モデルと同じく最上位機がブラック、下位2機種がホワイトの3モデル構成。最大の見どころはその価格で、最上位の「MA701J/A」が17万9800円、下位の「MA700J/A」「MA699J/A」がそれぞれ15万9800円/13万9800円と、MA699J/Aが5000円値上がりしたことを除けば前回と同じ。上位2モデルのSuperDrive(DVD±RW/CD-RW)がDVD+R DLをサポートしたのもトピックだ。
最上位のMA701J/Aは、CPUを2GHz Intel Core Duoから2GHz Intel Core 2 Duo(T7200)に変更。2次キャッシュ容量が4MバイトとなるT7000番台のモデルを採用し、最下位のMA699J/Aと差別化した格好だ。また、メモリ容量が512Mバイトから1Gバイト(512Mバイト PC2-5300モジュール×2)に、HDD容量も80Gバイトから120Gバイトに強化された。ボディデザインは前モデルを踏襲する“スペシャル”なブラック。“ただ黒いだけで高い”という声もあった最上位モデルだが、今回の大幅なスペックアップにより、買い得感が増した印象だ。
ミドルレンジのMA700J/Aも、同じく2GHz Intel Core 2 Duoを採用し、メモリ容量も1Gバイト構成となっているが、HDD容量は20Gバイト増の80Gバイト。ただし、コストパフォーマンスで言えば、前回の最上位モデルの構成から、CPUとメモリの強化しつつ(さらにSuperDriveをDL仕様に変更して)、価格を2万円ほど下げた計算となるため魅力は高い。
下位モデルのMA699J/Aは、キャッシュ容量が2Mバイトの1.86GHz Core 2 Duo(T5600)を搭載。こちらはメモリとHDD容量が512Mバイト/60Gバイト、光学ドライブはコンボと前モデルの仕様をほぼ受け継いでいるが、価格は5000円上がった13万9800円となっている。
なお、今回のモデルチェンジにより、初代MacBookに比べて整数演算で25%、浮動小数演算で27%高速化しているという(2GHz Core Duoと2GHz Core 2 Duo比較)。
そのほかのスペックは各モデル共通で、グラフィックス機能はチップセット内蔵コアのIntel GMA950、1280×800ドット表示の13.3インチ光沢液晶、ギガビットLAN/AirMac Extreme/Bluetooth 2.0+EDRを標準搭載。また、内蔵iSightやApple Remote(Front Row用リモコン)をはじめ、本体サイズも325(幅)×227(奥行き)×275(高さ)ミリ/重さ2.36キロと前モデルから引き継いでいる。
インタフェース周りも変更はなく、FireWire 400×1、USB 2.0ポート×2、Mini DVIポート×1のほか、光デジタル音声/ライン共用の入出力端子を1基ずつ備える。マグネット式のMagSafe電源アダプタや、本体落下時にHDDを保護する緊急モーションセンサーなども従来通りだ。
メンテナンス開けの「AppleStore」ではすでに出荷が開始されており、全モデルともに3~5営業日となっている。
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