トップエンドな4コアCPU搭載PCと27インチワイド液晶――デル「XPS 710 H2C エディション」「2707WFP」発表会:ゲームイベントも開催(1/2 ページ)
デルは、新しい冷却機構とCore 2 Extreme QX6700を搭載したデスクトップPC「XPS 710 H2C エディション」と、1920×1200ドット表示対応の27インチワイド液晶ディスプレイ「2707WFP」を発表。製品の発表に伴い、秋葉原のカフェでゲーム大会も実施した。
デルは1月10日、デスクトップPCのハイエンドモデル「XPS 710 H2C エディション」と、27インチワイド液晶ディスプレイ「2707WFP」の製品発表会を開催した。
XPS 710強化版は、新冷却システムとCore 2 Extreme QX6700を採用
XPS 710 H2C エディションの詳細については、クライアント製品マーケティング本部プロダクトマーケティングマネージャーの佐々木隆氏が説明を行った。XPSは「最新のテクノロジーで最高のパフォーマンスを実現するPCシリーズ」であり、2003年に高性能なゲーム用デスクトップPCとして登場、2006年にはノートPCにもXPSブランドを拡大し、現在はプレミアムPCとしての地位を確立したと、これまでの製品展開を振り返った。
今回発表されたXPS 710 H2C エディションは、既存のハイエンドデスクトップPC「XPS 710」の機能強化モデル。ラインアップの頂点に立つ“トップエンド”に位置付けられ、CPU、冷却機構、ボディデザイン、電源ユニットを変更している。CPUの選択肢は、通常のXPS 710で選べるCore 2 Duoが省かれ、Core 2 Extreme(クアッドコア/デュアルコア両モデル)のみとなった。冷却機構は、従来の空冷から、冷却液を循環させる「H2Cシステム」に変更。ボディの設計は従来通りBTXフォームファクタだが、カラーをブラックとシルバーのツートーンからブラック1色に変更しつつ、電源ユニットの容量を750ワットから1000ワットに強化している。
新しい冷却機構のH2Cシステムは、自動車部品メーカーのデルファイ・オートモーティブ・システムズが、自動車でのノウハウを生かして設計・デザインしたもの。まず、筐体内に配置されたパイプの中で、ポンプによって循環する冷却液が、CPUヒートシンクの発熱を吸収。次に吸収した熱を、冷却システム専用の液体ラジエータと電子制御の熱交換器で筐体外部に排出するという2段構えの冷却機構となっている。H2Cとは、“Hybrid two-stage Cooling”の略だ。ボディはBTX準拠なので、エアフローは前面下部から入り、ストレートに背面に抜けていく。
そのほかの仕様は既存のXPS 710と同様で、チップセットはNVIDIA nForce 590 SLIを搭載。OSは、Windows XPのHome Edition(SP2)、Professional(SP2)、Media Center Edition 2005から選択できる。Windows Vista Capable PCなので、Windows Vistaとthe 2007 Microsoft Office systemのアップグレードプログラムを適用可能だ。
佐々木氏は、XPS 710 H2C エディションを「デザイン」「テクノロジー」「ゲーム」の3つに重点を置いた個人/SOHO向けのハイエンドモデルとし、そのパフォーマンスについて「体験した人だけがその驚きを知る」という言葉で製品説明を締めくくった。
XPS 710の構成価格例 | ||
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構成例 | ベーシック構成 | 推奨構成 |
OS | Windows Home Edition(SP2) | Windows XP MCE 2005 |
CPU | Core 2 Extreme QX6700 | Core 2 Extreme QX6700 |
メモリ | 1GB(512MB×2) | 4GB(1GB×4) |
HDD | 160GバイトSerial ATA | 750GバイトSerial ATA |
光学ドライブ | DVD/CD-RWコンボ | DVD±RW |
グラフィックス | GeForce 7900 GS(256MB) | GeForce 7950 GX2(1GB)×2枚 |
サウンド | AC'97 | Sound Blaster X-Fi Xtreme Music |
ディスプレイ | なし | 2407WFP |
キーボード/マウス | USB | Bluetooth |
価格 | 38万6610円 | 77万385円 |
Core 2 Extreme QX6700は“最高峰のゲーム用CPU”とアピール
続いて、XPS 710が採用するクアッドコアCPUのCore 2 Extreme QX6700に関して、インテルのデジタルホームマーケティングコンシューマプログラムマネージャーである梶原武志氏が説明した。同氏は「今後クアッドスレッド対応のプログラムが増えてくることが予想され、Core 2 Extreme QX6700は、その流れを先取りした最高峰のゲーム用CPU」と力説。そのメリットとして、パフォーマンスに加えて、最大TDPこそ上がるが、EISTなどの優れた省電力機能を搭載している点、オーバースピードプロテクションが外されているため、保証対象外の行為ながらCPU倍率を変更可能な点などを挙げた。
Core 2 Extreme QX6700のパフォーマンスは、Pentium Extreme Edition 965、Core 2 Extreme X6800とのテスト結果の比較をスライドで示し、優位性をアピールした。示されたテスト結果は、ビデオエンコード、HDビデオ編集、スペシャルエフェクト、3Dアニメーション、3Dレイトレーシングの5項目だ。
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