パソコンに眠る大切な思い出をカタチに――「Easy Media Creator 9」(2/2 ページ)
動画や写真、音楽をPCで管理するのはあたりまえ。録りためた動画をiPodやPSPで見たり、HDVカメラで撮った映像をBlu-ray Discに記録して楽しみたい。それなら「Easy Media Creator 9」を使ってみよう。
iPod/PSP用の動画ファイルも簡単に作成・転送できる
「ビデオ」タブには、DVカメラやビデオキャプチャボードからの映像取り込みと簡易動画編集機能、「MyDVD」によるDVDオーサリング機能などが含まれるが、その中でも特に注目したいのが、手持ちのビデオファイルをさまざまな形式に変換する「ビデオ変換」機能だ。
変換先のフォーマットには、WMV9、WMV HD、DivX、MPEG-4 AVC/H.264、3GPPなどのメジャーな形式が網羅されており、携帯電話やポータブルビデオプレーヤーで再生するための動画ファイルも作成できる。ビデオファイルを変換するために使用するツールは、CD/DVDメディア複製ツールのDisc Copier。実際の手順も非常に簡単だ。
まず「ビデオ」タブから「ビデオの変換」を選択すると、Home画面が最小化されDisc Copierが起動する。起動直後のインタフェースはディスク複製モードのままだが、上部の「ビデオ コンピレーション」ボタンを押せばビデオ変換モードに切り替わる。ウィンドウの右側に変換したいファイルをドラッグ&ドロップで登録し、変換したいフォーマットと出力先を選択すれば準備は完了。あとは「名前をつけて保存」ボタンを押すだけで、指定した出力先にファイルを書き出してくれる。
なお、iPodとPSPで再生するためのビデオファイルを作成する場合には、あらかじめ登録された出力プロファイルから「iPod」「PSP」を選ぶだけと、面倒な設定は一切不要。また、PCにiPodとPSPを接続しておけば、変換したビデオファイルをiPodやPSPに自動転送することもできる。
持っていれば何かと重宝する1本
「バックアップ」タブでは、同社のバックアップソフト「Backup MyPC」を使ったシステムファイルのバックアップを行なえる。また、指定パス以下の全ファイルを対象にしたり、受信したメールや音楽ファイル、画像ファイル、ビデオファイルなど、ファイルをカテゴリー別に指定してバックアップすることも可能だ。デジタルカメラで撮影した写真などは、モノによってはお金に換えられない価値を持つため、デジタルコンテンツの管理では必須の機能といえるだろう。
このほかにも、DVD再生やAVコンテンツの管理/閲覧を行う「Media Experience」とアルバムを作成できる「Media Manager」で構成された「マイメディア」タブ、画像の取り込みとレタッチ、スライドショーの作成、印刷など、静止画データの活用に特化した「写真」タブが用意されている。
Easy Media Creator 9は、多彩な機能を含むだけに非常にボリュームのあるパッケージとなっているが、目的を選んで必要なツールを呼び出すメニューを搭載したことにより、PCに明るくない人でも直感的に操作できる。また、Blu-ray Discへの書き込みや、iPod/PSPとの連携など、AVコンテンツの活用で求められる最新のニーズにもきちんと対応しており、これ1本を持っておけばさまざまなシーンで活躍してくれるはずだ。デジタルコンテンツをPCでスマートに管理・閲覧・活用したい人にとってはうってつけのソフトと言えるだろう。
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