「自作は安い」が復活するかも――AMD 690への期待:5分で分かった気になる、3月のアキバ事情(4/4 ページ)
3月のアキバは「AMD 690」搭載マザーボードが好調に売れていた。一方、ビル建設中のヤマギワ東京本店跡地にソフトマップ秋葉原新本店(仮称)が入り、これにともなう再編計画が明らかになるなど、中央通りの景観が大きく変わる予感も。
ショップ主導で街の姿が変わり始める
28日、現在ビル建設中のヤマギワ東京本店跡地が、「ソフトマップ秋葉原新本店(仮称)」になることが明らかになった。ソフマップは今年9月上旬のオープンを予定。現在秋葉原にあるソフマップとヤマギワソフト計14店舗を改装し、総面積4500坪の「ソフマップタウン」として再編するという。
再編計画にともない、ドン・キホーテ秋葉原店の向かいにある「ソフマップ秋葉原本店」などを9月上旬に閉店するため、2007年内に中央通りの様子が大きく変わる可能性が高い。
ほかのPCパーツショップも、業務拡大に向けて動き始めている。3月中に目立ったのは、サンコーレアモノショップ 2号店のオープンだ。PC CHAOSやワンネスの跡地に入店し、15日から営業を始めた。TOKYO TIMES TOWER脇にある本店と比べ、「中央通り以西にあるため、に詳しい人が多く来店されますね。お客様の数は2号店のほうが多いくらい」(同ショップ)という。現在は、両店で品ぞろえを変えていないが、今後はニーズに合わせて調整していく可能性もあるそうだ。
また、USER'S SIDEは3月初旬にゲーム体験コーナーを入り口付近に設置し、ゲームソフトを販売するなど、新しい試みを始めている。もともと海外向けのゲーム用キーボードなどを数多くそろえていただけに、「ソフトを売らないほうが不自然だったかも。弊社はアメリカに支店があるので、トレンドを見据えたうえで洋モノのゲームを入荷しやすいんです。今後も順調に売れ行きが伸びると期待しています」と自信をもって語った。
2005年から2006年にかけては行政主導の街づくりが目立ったが、今年はショップ単位で街のカラーを塗り替えていく様子。今後も注意深く、街の様子を観察していきたい。
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