“TOUGHBOOK”ブランドのシンクライアント「CF-08」発表
松下電器産業は、4月12日に「TOUGHBOOK」ブランドのワイヤレスディスプレイ「TOUGHBOOK CF-08」を発表した。主に法人向けにシステム納入される。発売開始は5月15日からの予定。
CF-08は、CPUにPXA270(動作クロック312MHz)を搭載し、OSにWindows CE 5.0 Professionalを導入、単体のPCや複数のサーバなどのホスト側とワイヤレスLAN(IEEE 802.11b/gに対応)で接続するシンクライアントデバイスとして動作する。CF-08にはホスト側の画像が表示されCF-08から入力されたデータや操作がサーバ側に反映される。
サイズは幅267×奥行き208×厚さ37ミリで重さは1.2キロ。本体にキーボートは搭載せず、タッチパネルを採用した10.4インチ液晶ディスプレイ(最大解像度は1024×768ドット)で操作を行う。ワイヤレスLAN以外で筐体に用意されたインタフェースは有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、USB 1.1×1、SDメモリーカードスロットなど。ほかにBluetoothをサポートする(Ver.1.2、class2)。バッテリー駆動時間は液晶ディスプレイの輝度を工場出荷状態にした場合で7時間(ディスプレイの輝度によって4~14時間)となる。
CF-08は作業現場や工場などのフィールドワークや、病院、流通におけるハンディ端末として利用されることを想定している(片手で持ちやすいように筐体に下面に手をとおせるストラップが用意されている)。そのため、高さ120センチからの落下試験を行いMIL-STD-810F 516.5に準拠する耐久性能とIEC60529/JIS C0920 IP54に準拠する防塵防滴性能を持たせている。
なお、CF-08は当面法人向けのFAシステムを構成するデバイスとして扱われるため、単体では出荷しないと松下電器産業では説明している。
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