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シンプルで分かりやすく高速に――Mac向けバックアップソフト「Indelible II」“Time Machine”については「ポジティブにとらえている」

アイギークが「Indelible II」の説明会を開催した。バックアップ時間を大幅に短縮する“Fast Start”などが見どころ。

アイギーク社長(&ヘッドギーク) デイビッド・スミス氏

 アイギークは5月22日、Mac向けバックアップソフト「Indelible II」を発表した。同日開催したプレス説明会では、社長のデイビッド・スミス氏が登壇し、新機能の特徴などを解説。同氏は、一般家庭で管理される写真やホームビデオといった“代わりのない”デジタルデータの増大に言及し、「データ保護を誰にでもできるものにしたい」と述べ、シンプルで分かりやすい操作性を実現したIndelible IIをアピールした。

 アイギークが国内ユーザー600人を対象に行った調査によると、42.5%の人がPCの不具合によって日常生活に支障をきたすと回答しながら、その70%近くはすでに何らかのトラブルを経験している。また、この調査結果では多くのユーザーが“紙などの既存メディアよりもデジタルデータのほうが安全性が高い”と認識しているという。

 しかしスミス氏は、「ディスクはいつか壊れるし、データの改ざんや消去が簡単にできてしまう」と、現実のデジタルデータの脆弱性を挙げ、バックアップの必要性を強調する。「それにも関わらず、いままでユーザーがバックアップを取らなかったのは、作業にかかる時間や、保存先となる高価なストレージ、バックアップ作業の難しさが要因。今回のバージョン(Indelible II)では、これらの声を反映した」(同氏)。

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Indelible IIのアーキテクチャ概念図

 今回のバージョンアップで特に目を引くのが“Fast Start”と呼ばれる機能だ。従来のバックアップでは、実際に変更ファイルをコピーする時間よりも、変更ファイルのスキャニングに時間がかかっていたが、Mac OS X 10.4(Tiger)以降のファイルシステムイベントを利用(ファイルの変更をモニター)することにより、2回目以降のバックアップ時に行われるスキャンを省略した。「例えば150万のファイルから変更ファイルを探すのに20分、実際にバックアップをとる変更ファイルは少ないので5分、あわせて25分かかった。これがFast Start機能によって5分ほどに短縮される」(同氏)。

 このほか、ユーザーインタフェースの一新をはじめ、CD/DVDへのバックアップやバックアップ時のスクリプト実行(前/後)、対象ファイルのルール指定(Safariのキャッシュを除くJPEGファイルのみ、など)、バックアップデータの暗号化や圧縮、スケジュールバックアップ時は電源オフから復帰可能など、さまざまな機能が強化されている。

説明会ではバージョン付きバックアップのデモなどが行われた。メイン画面でバックアップ内容を一覧できるGUI。画面上部に作業内容、中段にバックアップ種類の設定、下段にバックアップ元とバックアップ先の指定が表示される。下段左にはルール/スクリプトのタブがあり、バックアップ適用ファイルのルールや、バックアップ前後に実行するスクリプトなどの表示に切り替えられる。なお、バックアップの種類は、クローン(ブータブルバックアップ)/シンプルコピー/バージョン付き(過去バージョンも維持)/フルバックアップ/差分バックアップ/同期(写真=左)。バージョン付きバックアップをとっておき指定の日時までさかのぼってデータを復元できる(写真=中央)。スケジューラーも詳細かつ簡単に設定可能(写真=右)

 対応OSはMac OS X 10.2.8以上(Fast Start機能は10.4以上が必要)。価格はダウンロード版が5250円、パッケージ版が7560円で、前者は同日、後者は6月15日より販売される(前バージョンのユーザーは無償アップデートが提供される)。

 なお、次期Mac OS X(Leopard)で実装されるバックアップ機能「Time Machine」について質問が飛ぶと、「バックアップビジネスに関わるメーカーはみなその問題を気にしているし、最初は懸念していた」としながらも、「Appleの参入によってバックアップが一般層に浸透し、バックアップソフトのユーザー層も拡大するだろう。いまはポジティブにとらえている」(スミス氏)とコメント。さらに、Time Machineにはない、CD/DVDメディアへのバックアップやより柔軟なスケジュール機能などを挙げ、Indelible IIの機能面での優位性をアピールした。

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