劇的大進化した「Insta360 X6」 8K/50fpsや大型センサー、内蔵ストレージ搭載、X5から買い替える価値はある?:武者良太の我武者羅ガジェット道(1/3 ページ)
Insta360から新型360度カメラ「Insta360 X6」が登場。うわさの空間キャプチャー機能への期待が高まる中、1/1.1型センサー搭載による画質向上やボディーデザインの変更点など、前モデル「X5」と比較検証します。
360度カメラの分野でトップを走ってきたInsta360は、2025年4月にハイエンドモデル「Insta360 X5」、10月には軽量モデル「Insta360 X4 Air」を発売し、ユーザー層を順調に拡大しています。
そして2026年8月、新型の「Insta360 X6」が登場しました。価格は11万8000円からとなっています。SNSでは先行して情報が出回っていましたが、筆者のタイムラインでもかなり「ざわ……ざわ……」としていました。
というのも、360度カメラの撮影映像から3Dシーンを構築できる空間キャプチャー機能が事前に告知されていたからです。
今回、Insta360 X6の正式発表前に実機を試す機会を得ましたが、β版のスマートフォンアプリに該当機能は見当たりませんでした。Windows/macOS用ソフトウェア「Insta360 Studio」で対応する可能性もありますが、この機能がInsta360 X6限定となれば、VRやAR、3Dプリンタなどを好むユーザーにとっても見逃せない機材となるはずです。
では、現時点で試せる機能や性能はどの程度の進化を遂げているのでしょうか。前モデルのInsta360 X5との違いを中心に検証してみました。
やや厚みと横幅が増し、全高が低くなったInsta360 X6
記事執筆時点で公表されているスペックを比較してみましょう。要点をまとめると、センサーサイズが1/1.28型から1/1.1型へと大型化し、より滑らかな8K/50fps撮影に対応しました。
| センサーサイズ | 画像処理チップ | 360度動画最大解像度/フレームレート | 360度静止画 | シングルレンズ・スローモーション | Adaptive Tone | 8K 30fps連続撮影時間 | 内蔵ストレージ | 防水性能 | 80%までの急速充電 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Insta360 X6 | デュアル1/1.1型 | 専用イメージングチップ×2+Qualcomm製4nmチップ×1 | 8K/50fps | 1億2000万画素 | 4K/120fps | Adaptive Tone 2.0 | 140分 | 47GB | 20m防水 | 24分 |
| Insta360 X5 | デュアル1/1.28型 | プロ向けイメージングチップ×2+5nm AIチップ×1 | 8K/30fps | 約7200万画素 | 1080p/120fps | Adaptive Tone | 93分 | なし | 15m防水 | 20分 |
メインプロセッサのプロセスルールが5nmから4nmへ微細化された影響か、起動の高速化に加え、撮影終了後のデータ書き込み時間も短縮されました。こうした待ち時間の減少は、使い勝手の良さを実感させてくれる大きなポイントです。
Insta360 Xシリーズはこれまで、縦長ボディーを採用した360度カメラとして進化を重ねてきました。モデルチェンジの度にセンサーやディスプレイが大型化し、画質だけでなく操作性も向上しています。
しかしInsta360 X6では、高さを抑えたコンパクトなハウジングに変更されました。それに伴いディスプレイの縦横比も刷新され、2.32型のフルサイズOLEDディスプレイは正方形に近いアスペクト比となっています。
また、圧力センサーを内蔵したことで、従来は物理ボタンだった録画ボタンやモード切り替えボタンが画面内に統合されました。これも本体の全長を短縮できた大きな要因といえます。
側面には電源ボタンと録画ボタンが並んでいます。Insta360 X5ではクイックボタンだった位置ですが、これは360度カメラを横位置で手に持って撮影するユーザーへ向けたメッセージとも取れます。「片側のセンサーとレンズを使って、超広角コンデジのようにも積極的に活用してほしい」というアピールでしょう。
本体下部のカバーを開けるとUSB Type-C端子が配置されています。充電および撮影データの有線転送用として使用します。
反対側にはバッテリースロットを備えています。実は、ここも見逃せない大きな変更点です。
Insta360 X5ではカバーの一部とバッテリーが一体化していましたが、Insta360 X6では一般的なアクションカム同様、開閉カバーの内側にバッテリーを収める構造になりました。バッテリー容量も2400mAhから2600mAhへと増加しており、製造コストの抑制にも貢献していそうです。センサーサイズの大型化による横幅の拡大が、こうした内部構造の見直しを可能にしたと見られます。
microSDメモリーカードスロットもバッテリースロット内に配置されています。なお、Insta360 X6は47GBの内蔵ストレージを備えているため、microSDメモリーカードを挿し忘れた場合でも撮影が可能です。
正面以外に配置されたマイクメッシュの大型化も見逃せないポイントです。両モデルとも主要部品を一体化したMEMSマイクを採用していると考えられますが、メッシュ自体の見直しにより、ソフトウェア補正に頼らず風切り音などのノイズを抑えられる高感度設計に進化しているようです。
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