TAIPEI製「堅牢ノート」は“IP68”のすごい奴:COMPUTEX TAIPEI 2007
ヘビーデュティーなノートPCと聞かれたら日本人なら「TOUGHBOOK」「ShieldPRO」とくるが、台湾にも「軍隊仕様」が存在する。意外な“ASUS堅牢ノート”とは?
先のリポートで紹介したように、COMPUTEX TAIPEIでは、台湾ノートPCベンダーの製品も多数展示されている。日本でもASUSやMSI、acer(そして、OEMを含めればもっと多数)のノートPCを見る機会が多くなっている。日本のノートPCの独壇場と言われている堅牢性に優れた「タフネスノート」でも、台湾ベンダーは製品を投入している。ここでは、そういった知られざる「軍隊仕様」ノートを紹介しよう。
ASUSが考える「堅牢ノート」
最初は意外にもASUSが展示していたタフネスノートだ。COMPUTEX TAIPEI 2007では、現在開発を進めている試作機を展示している。試作モデルは2タイプで、1つはTOUGHBOOKを意識した13.3インチワイド液晶ディスプレイ搭載の“Santa Rosa”採用堅牢ノート「N13i」で、「MIL-STD-810F」「同461E」をクリアしている。保護等級はIP54に相当。HDDはショックアブソーバで保護されている。IEEE 802.11 a/g/bモジュールと3G HSDPA、Bluetoothモジュールを内蔵し、GPSユニットも接続可能。
もう1つのモデルはUMPCをベースにプロテクタを実装して堅牢ノートに仕立てた「Hermes」で、120センチからの落下試験と「MIL-STD-810F」をクリアし、保護等級はIP-54に相当する。CPUはC7-M/1.0GHzを搭載しているが、6時間以上のバッテリー駆動を実現している。
“Santa Rosa”マザーでも紹介したARBORも堅牢ノートPC「MIL-6600」を展示している。すでに軍隊向けに出荷している製品で10.4インチ液晶ディスプレイ(解像度は800×600ドット)を搭載するTablet PCだ。保護等級はIP68を取得していて水深1.5メートルの水中でも操作が可能。「MIL-STD-810F」もクリアしているが、Method 514.4 Procedure1と同512.2 Procedure1の評価環境で指定されている40Gの衝撃と6Gの振動に耐える。温度環境も摂氏マイナス40度から摂氏60度まで対応する。
SAMWELLの「Ruggedbook Tablet PC 668」も10.4インチの液晶ディスプレイ(解像度は1024×768ドット)を搭載したTablet PCで、すでに出荷されている製品。実売価格は3500ドル。保護等級はIP54を取得し、MIL-STD-810Fをクリアしている。ユニークなのがディスプレイのポインティング方式で、筐体にある専用のプッシュボタンで、内蔵されたデジタイザペンによるポインティングと感圧式のタッチセンサに切り替えられる。
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