Blu-ray Discの普及を目指す――ソニーの家庭向け新ノートPC「VAIO type F(FZ)」:BDドライブ搭載サンタさん(3/3 ページ)
ソニーの家庭向けノートPC「新VAIO type F(FZ)」は、「シンプル」「ハイパフォーマンス」「魅力的な価格」を武器にBlu-ray Discドライブを搭載しながら実売25万円前後を実現した注目のモデルだ。
ベンチマークテストの結果は良好
VAIO type F VGN-FZ70Bの主なスペック | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo T7100(1.8GHz) |
メモリ | 1Gバイト(512Mバイト×2/PC2-5300) |
HDD | 160Gバイト(2.5インチ/5400rpm) |
光学ドライブ | Blu-ray Discドライブ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce 8400M GT |
最後にVGN-FZ70Bを使ってベンチマークテストを実施した。主なスペックは右の表の通りだ。
Windowsエクスペリエンスインデックスの値からも推測できるように、PCの一般的な利用シーンを再現するPCMark05のスコアは良好で、パフォーマンスに不満は感じない。外付けのグラフィックスチップを搭載しているだけに、3Dゲームについても軽めのタイトルならストレスを感じることなく楽しめるだけの性能を持っているのが分かる。
ただ、システムに高い負荷をかけ続けると、底面全体と左パームレスト部分がやや熱を帯びた。不快に感じるほどではなかったが、左右のパームレストで温度差があるのは少々違和感を覚えた。逆にファンノイズは気にならなかったが、底面から吸気(排気は左側面)するタイプなので設置する場所には気を配る必要がある。
新VAIO type FことFZシリーズは、飽きがこないシンプルなデザインのコンパクトボディに動画編集や3Dゲームにも耐えられるパフォーマンスを備え、ドキュメント作成から動画編集・保存まで家庭内での用途にオールラウンドに対応できる。さらには高画質な液晶ディスプレイやHDMI端子を搭載し、DLNA対応と最新のデジタルホーム機能を取り込んだ意欲的な製品だ。
とくにVGN-FZ70Bは、Blu-ray Discドライブの普及という大役を担ったモデルであり、HDMI経由で大画面TVと接続してBD-ROMプレーヤーとして使えるところも見逃せない。約25万円という価格設定も、長く使える良質なPCを安価に入手したいというホームユーザーのニーズにぴったりマッチするだろう。
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