「価格控えめ」「夏の新色」が加わった“ITA”PC──VAIO type L:2007年夏 Vista搭載PC特集
春モデルでBD搭載モデルが加わった「ボートPC」は新しいソフトウェアで使い勝手を改善。新モデル恒例の「新色」モデルも夏らしいカラーが登場した。
今回登場するVAIO type Lは、19インチワイド液晶ディスプレイを搭載した「VGC-LA」ファミリーの「VGC-LA83DB」「VGC-LA73DB」「VGC-LA73B」「VGC-LA53B」4モデルと、15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載した「VGC-LB」ファミリーの「VGC-LB63B」「VGC-LB53B」「VGC-LB63HB」3モデルだ(VGC-LB63Bは筐体からーによって型番末尾が異なる「VGC-LB63B/L」「VGC-LB63B/W」「VGC-LB63B/P」の3タイプが用意される)。
VGC-LAファミリー、VGC-LBファミリーともに、特徴のある筐体デザインや主要な基本スペックは春モデルと変わらない。ワイヤレスのキーボードとマウス、リモコンで操作するVGC-LAファミリーは19インチワイドのクリアブラック液晶ディスプレイを搭載(最大解像度1680×1050ドット)し、メモリはVGC-LA全モデルで1Gバイトを載せる。最上位モデルのVGC-LA83DBは従来の最上位モデルが300GバイトだったHDDの容量を320Gバイトに増やした。また、従来モデルではバリュークラス1モデルだけだった統合型チップセットを夏モデルではVGC-LA73DB、VGC-LA73B、VGC-LA53Bの3製品に増やしている。また、VGC-LA73BとVGC-LA53Bはデジタルチューナーを廃するなど、チップセットも含めて価格を抑えた構成となっている。
15.4インチワイドクリアブラックLE液晶ディスプレイ(最大解像度1280×800ドット)を搭載したVGC-LBファミリーも基本スペックとデザインは従来どおり。ただし、CPUは全モデルでCeleron M 440(1.86GHz)に変更された。カラーバリエーションが特徴のVGC-LBファミリーだが、夏モデルでは新色「アクア」が加わり従来からある「エバーホワイト」「シルバー」「ロゼ」とあわせた4色が用意される。
出荷開始はVGC-LA83DBとVGC-LA73DBが5月19日から、そのほかのモデルは4月21日からの予定。予想される実売価格はVGC-LA83DBが約40万円、VGC-LA73DBが約26万円、VGC-LA73Bが約23万円、VGC-LA53Bが約20万円、VGC-LB63Bが約18万円、VGC-LB53Bが約17万5000円、VGC-LB63HBが約16万円となる見込みだ。
VAIOデスクトップPC店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO type L | VGC-LA83DB | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Core2 Duo T7400(2.16GHz) | 1Gバイト | 320Gバイト | Home Premium | 約40万円 |
VGC-LA73DB | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Core2 Duo T5500(1.66GHz) | 1Gバイト | 250Gバイト | Home Premium | 約26万円 | |
VGC-LA73B | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Core2 Duo T5500(1.66GHz) | 1Gバイト | 250Gバイト | Home Premium | 約23万円 | |
VGC-LA53B | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1Gバイト | 250Gバイト | Home Premium | 約20万円 | |
VGC-LB63B | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1Gバイト | 100Gバイト | Home Premium | 約18万円 | |
VGC-LB53B | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1Gバイト | 100Gバイト | Home Premium | 約17万5000円 | |
VGC-LB63HB | 液晶一体型 | マイナーバージョンアップ | Celeron M 440(1.86GHz) | 512Mバイト | 100Gバイト | Home Basic | 約16万円 |
VAIOデスクトップPC店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type L | VGC-LA83DB | 19インチワイド | 1680×1050 | Intel 945PM | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce Go 7600 | 地デジ | 約6.8キロ |
VGC-LA73DB | 19インチワイド | 1680×1050 | Intel 945GM | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約6.8キロ | |
VGC-LA73B | 19インチワイド | 1680×1050 | Intel 945GM | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約6.8キロ | |
VGC-LA53B | 19インチワイド | 1680×1050 | Intel 945GM | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約6.8キロ | |
VGC-LB63B | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約4.5キロ | |
VGC-LB53B | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約4.5キロ | |
VGC-LB63HB | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約4.5キロ |
関連記事
- 32Gバイトフラッシュメモリ搭載ノートも登場した夏の新作──ソニーVAIO
ソニーは4月10日、VAIOデスクトップPC/ノートPCの4モデルを発表した。また、VAIOオーナーメードモデルでは32Gバイトフラッシュメモリ搭載モデルが追加。4月21日より順次出荷を開始する。 - VAIO type Gゼロスピンドルモデルで“もっさりVista”に喝を入れた
今夏のVAIO type Gで最大の話題といえば、直販のCTOメニューに追加された「フラッシュメモリドライブ」だ。早速、HDD内蔵モデルと性能を競わせてみた。 - HDDを強化したシンプルノート──VAIO type N
春モデルで登場したVAIO type Nは「板」のようなスッキリとしたデザインとコストパフォーマンスの高さが特徴。夏モデルではHDDが強化された。 - HDDとCPUを強化した「遊ぶ」ノート──VAIO type C
春モデルで登場した「選べるカラフルボディ」のデザインノートPCは夏モデルで4タイプが登場する。いずれも基本機能が強化された。 - 円いVAIOの“とんがった”中身――ソニーのテレビサイドPC「TP1」速攻レビュー
年始からCESで話題を振りまいた「白くて円い」VAIOが2007年春モデルとして早速登場する。奇抜なデザインに目を奪われてしまうが、果たしてその実力は? - フォトレビュー:「白くて円い」VGX-TP1を外見から紹介しましょう
CESでその形状が公開されて多くの注目を集めたあのPCが日本でも登場。まずは、そのユニークなスタイルから見ていただこう。 - VGX-TP1はどうして円い
「テレビサイドPC」と呼ぶ「VGX-TP1」の特異な形状にはどういう“意図”がこめられているのだろうか。発表当日に行われた製品説明会でソニーが語る。 - 円いリビングPCに色鮮やかなノートPC、Vistaになっても個性は健在――ソニーVAIO
ソニーは1月16日、VAIOデスクトップPC/ノートPCのVista搭載モデルを発表した。新カテゴリーのExtension Line by VAIOを加え、1月30日より順次発売する。 - Blu-ray Discが焼ける“ITA”がついに登場──VAIO type L
ソニーの“ボードPC”ことVAIO type Lがモデルチェンジし、最上位モデルではBlu-ray Discドライブを初めて搭載した。 - 6色のカラバリで自己主張を楽しむホームノートPC――VAIO type C
多彩なボディカラーを展開していた、VAIO type F lightのスピリットを継承する新モデルが「VAIO type C」だ。 - もう1つの円いVAIOは3波デジタル放送をLANで配信――デジタルチューナー「DT1」
ソニーは1月16日、デジタルチューナー「DT1」を発表した。LAN接続に対応した3波デジタルTVチューナーとなっている。 - シンプルデザインを売りにしたプライベートノートPCの新顔――VAIO type N
VAIOノートにシンプルさを売りにした、15.4インチワイド液晶ディスプレイ搭載の2スピンドルPCが登場した。 - 1200台限定カラーに注目の薄型軽量ビジネスモバイル――VAIO type G
ソニーの薄型軽量モバイルノートPC「VAIO type G」は、ビジネス向けモデルらしくVista Businessを採用。1200台限定カラーも用意される。 - フルHD液晶×地デジ対応×BDドライブ搭載の次世代AVノート――VAIO Type A
高機能AVノートPC「VAIO Type A」は2006年秋モデル路線を継承。オーナーメイドモデルではVista Ultimateも選択可能だ。 - Vistaが動く“世界最小・最軽量”のウルトラモバイル――VAIO type U
文庫サイズのウルトラモバイル「VAIO type U」は、CPUとメモリを強化し、OSにVista Home Premiumを採用。オーナーメイドのゼロスピンドルでは新カラーのブルー筐体も登場した。 - ラインアップ拡充で選択肢を広げたスタンダードノート――VAIO Type F
5モデル構成にラインアップを拡充した「VAIO Type F」の新作は、全機種でクリアブラック液晶ピュアカラーを採用し、スペックも底上げされている。 - 直販モデルにCore 2 Extreme QX6700を採用したハイエンドPC――VAIO type R master
ソニーは、ハイエンドデスクトップPC「VAIO type R master」の新モデルを発表。直販モデルにCore 2 Extreme QX6700を採用し、さらなる性能向上を図っている。 - VAIOの新提案はHDMI搭載の円筒形リビングPC――テレビサイドPC「TP1」
ソニーは1月16日、HDMI出力を搭載した直径270ミリの円筒形デスクトップPC、テレビサイドPC「TP1」を発表した。 - 無線LANでPC内の音楽を再生可能なスピーカーユニット――Wi-Fiオーディオ「WA1」
ソニーは1月16日、PC内の音楽を無線LANで伝送して内蔵スピーカーで再生できるWi-Fiオーディオ「WA1」を発表した。 - ワンセグ搭載モバイルノートPCは“大人仕様”の3色を追加――VAIO type T
11.1インチワイド液晶搭載の2スピンドルモバイルノートPC「VAIO type T」は、直販モデルのカラーバリエーションを充実させている。 - ラインアップ拡充で選択肢を広げたスタンダードノート――VAIO Type F
5モデル構成にラインアップを拡充した「VAIO Type F」の新作は、全機種でクリアブラック液晶ピュアカラーを採用し、スペックも底上げされている。 - 新リビングVAIOはBDドライブを搭載――VAIO type X Living
リビングでの利用を想定したデスクトップPC「VAIO type X Living」の新モデルは、標準でBDドライブを搭載。独自の高音質機能も投入されている。 - 全モデル地デジ対応のワイド&スリムノートPC――VAIO Type F TV
「VAIO Type F TV」は2製品をラインアップ。ともに地上デジタル放送に対応したほか、Core 2 Duo搭載とするなど、全般的なスペックアップの底上げがなされている。 - よりパフォーマンスを強化した“使える”モバイル――VAIO Type S
2スピンドルモバイルノートPC「VAIO Type S」は従来同様の2モデルを用意。主にCPUとメモリのスペックが強化されている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.