ヨドバシでダメージ、ソフマップでとどめ?――ザ・コン閉店で広がる周辺ショップの不安:古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)
秋葉原のLAOXザ・コンピュータ館が9月30日に閉店する。周辺の店舗からはさまざまな影響を心配する声が聞かれたが、数区画離れた店では「関係ないっス」とのコメントも。
「ザ・コンの閉店は仕方ないけど、オフィスビルになるのは勘弁」
中古PCショップが抱える不安の種は、ザ・コン跡地の使い道だ。現在、同ビルの真後ろにあるテナントの多くはシャッターを下ろしている。「もう1年も入店がないのは、ちょっと変ですよね」(イオシスあきはばら店)と、通りに店を構える営業中のショップも気にかけていた。ザ・コンのビルが売却され、裏側の店舗も同じ地主の土地になると、一帯の建物がまとめて解体され、大きなビルが建設される可能性も高くなる。
ただ、同じブロックに建つあぷあぷ秋葉原店には、地上げなどの話は届いていないという。某ショップは「怖いのは、ザ・コン周りの跡地に商業用途以外のビルが建つことです。そうなると、PCパーツショップ密集地とコチラが分断されてしまい、人があまり来なくなってしまう。それこそ、少し前に噂されたヤマダ電機さんが入ってくれれば大助かりなんですけどね」と話す。
とはいえ、現状ではいくら考えても将来像は見えない。イオシスあきはばら店は「各ショップが地道に営業すればいい」と前向きだ。「この通りも閉店したショップが多いですが、既存の店舗が独自のカラーを出し合えば、人の流れは途絶えないですよ。ウチも近所のライバル店と品ぞろえを変えるなどして、個性を出すようにしています。いまはノートPC向けのスーパーマルチドライブが安いですよ。大人気です!」
段ボールに入れたMP3プレーヤーのジャンク品を大量に仕入れたあぷあぷ秋葉原店も「当面は気にしても仕方ないですね。土日は大量のジャンク品が入荷しますし、人で溢れかえるでしょう」と明るく話していた。
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