X38とDDR3のタッグは最強か?──ASUS「P5E3 Deluxe」:イマドキのイタモノ(1/3 ページ)
前回、画像だけで紹介したDDR3対応のIntel X38マザー。いよいよ“時期が熟して”その最強伝説が明らかになる。
最上級の「Intel 3」シリーズを搭載したハイエンドマザー参上
2007年6月にIntel 3シリーズが登場し、「Intel P35 Express」「Intel G33 Express」「Intel P31 Express」などミドルレンジからバリュークラスへとラインアップが広がっていったが、ここにきて、待望のトップモデル「Intsel X38 Express」チップセットを搭載したマザーボードが登場した。先日、サンフランシスコで開催されたIDF 2007で10月10日の正式発表が明らかにされたが、それに先んじて性能評価ができるサンプルを入手できたので、ここでは、Intel X38 Exspressが発揮するパフォーマンスを中心に紹介しよう。
今回取り上げるマザーボードは、ASUSの「P5E3 Deluxe」だ。PCBのリビジョンは、先日画像だけを紹介したサンプルと同じ“1.03G”となっている。
P5E3 Deluxeが対応するメモリはDDR3のみ。Intel X38 Expressの仕様としては、1333MHz動作のDDR3まで対応することになっている。すでに登場しているIntel P35 Expressチップセット搭載マザーの中にも、ベンダーが独自にDDR3-1333MHz対応をうたう製品があるが、チップセットが正式に対応するのはIntel X38 Expressからとなる。
対応するCPUは、先行するIntel 3シリーズと同様で、現行のCore 2 Duo、Core 2 Extreme、Core 2 Quadなどに対応するほか、11月に登場する予定の45ナノメートルプロセスルールを採用した「Penryn」(開発コード名)もサポートする。
P5E3 Deluxeには、Serial ATAの6ポートとParallel ATAの1ポートに加えて、eSATAポートもバックパネルに2ポート搭載している。Parallel ATAとeSATAは、サウスブリッジのICH9Rではなく、オンボードのJMB363で制御される。ネットワークでは、MarvellとRealtekの2つのギガビットイーサコントローラを備える。ほかにも、Agere(LSI Logic)のL-FW3227-100で制御されるIEEE 1394ポートを有する。
P5E3 Deluxeで特徴的なのが、3本用意されたPCI Express x16スロットだ。Intel X38 Expressチップセットは、CrossFireに対応しているため、2枚のグラフィックスカードを差せるPCI Express x16スロットが2本必要になるが、3本めのPCI Express x16スロットに装着したグラフィックスカードは、GPUを利用した物理演算に割り当てることが可能となる。もちろん、デュアルモニタ対応のグラフィックスカードを3枚組み込めば、6画面マルチディスプレイ環境の構築も可能になる。
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