ナナオ、ColorEdge用キャリブレーションソフト「ColorNavigator 5.0」
ナナオがキャリブレーションソフト「ColorNavigator」をバージョンアップした。表示状態のチェック機能や色域エミュレーション機能を搭載している。
ナナオは12月7日、キャリブレーションソフト「ColorNavigator 5.0」の提供を開始した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。対応OSは、Mac OS X 10.3.9~10.4もしくはWindows XP/Vista(64ビット版含む)で、Mac OS X 10.5は2008年1月以降の対応予定。今回からIntel Macにネイティブ対応している。同日よりダウンロード可能なのはMac版のみで、Windows版は12月14日に公開される予定だ。
ColorNavigatorは、同社のカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」に付属する独自開発のソフトウェア。別途キャリブレーションセンサと組み合わせることで、ColorEdgeのハードウェアキャリブレーションの機能を利用し、モニタプロファイルを作成できる。
従来はフル機能版の「ColorNavigator」と簡易版の「ColorNavigator CE」に分かれていたが、バージョンアップにともないColorNavigator Ver.5.0に1本化された。これにより、ColorNavigator CEが付属していたColorEdge CG241W/CE240W/CE210Wでも、ColorNavigator 5.0が利用可能となっている。ユーザーインタフェースは、リストの中からプリセットの調整目標(印刷用と写真/デザイン用)を選択できるように変更され、従来より簡単にキャリブレーション作業を行えるようになった。
キャリブレーションセンサは、i1シリーズ、Monaco OPTIXシリーズ、Spyder2シリーズに対応している。これら全対応センサに広色域ディスプレイ専用のテーブルを設けており、フィルター方式のセンサでも広色域ディスプレイのキャリブレーションが可能となった。広色域ディスプレイの色域を任意の色域にシミュレーションして表示するエミュレーション機能も持つ。
キャリブレーションを実行したディスプレイの状態を確認するため、カラーパッチの測定を行い、プロファイルと実測値の差を⊿Eの値で表示するバリデーション機能も追加された。そのほか、センサで紙の白色点を測定してキャリブレーション結果に反映する紙白測定機能や、複数の調整目標をリストから選択して切り替えられる履歴管理機能、キャリブレーションを行っても微妙な表示色が合わない場合の微調整機能などを備えている。
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