“理想のモバイルPC”が性能を強化――「dynabook SS RX」:2008年PC春モデル
東芝の技術を結集した12.1インチワイドの薄型ノートPC「dynabook SS RX」は、SSD搭載モデルや光学ドライブ非搭載モデルなど、4モデルがラインアップされた。
12.1インチワイド液晶を搭載した高機能モバイルPC「dynabook SS RX」の春モデルは、CPUとメモリ容量、無線LAN機能を強化したマイナーチェンジだ。ラインアップは全4モデルで、64GバイトSSDを搭載し、標準バッテリーと長時間バッテリーを付属する「RX1/T9E」、光学ドライブとHDDを搭載した「RX1/T7E」、これにオフィススイートを備えた「RX1/T8E」、そして光学ドライブを省いた「RX1/S7E」が並ぶ。1000グラム前後の重量と、最長12.5時間のバッテリー駆動時間から、用途に合わせて最適なモバイル性能を追求できる構成だ。もちろん、最薄部19.5ミリという薄型ボディも踏襲している。
具体的な強化ポイントは、超低電圧版のCore 2 DuoがU7500(1.06GHz)から同U7600(1.2GHz)に引き上げられ、メモリ容量も2Gバイトへと倍増した。また、液晶上部に3本の無線LANアンテナを内蔵し、IEEE802.11nに対応している。このほか、液晶のバックライトをオフにして屋外での視認性を確保する半透過型液晶や、耐衝撃性(75センチの落下)、耐水性(100ccの水こぼし)を備えたマグネシウム合金製のボディを引き続き採用している。本体サイズは、283(幅)×215.8(奥行き)×19.5~25.5(厚さ)ミリ。
予想実売価格は、RX1/T9Eが40万円前後、RX1/T8Eが28万円前後、RX1/T7Eが25台半ば、RX1/S7Eが23万円前後となっている。OSはWindows Vsita Businessだ。
※記事初出時、実売価格の記載に誤りがありました。正しくは「RX1/T9Eが40万円前後」です。お詫びして訂正いたします。
dynabook SS RXの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
dynabook SS RX | RX1/T9E | 1スピンドル(光学ドライブ) | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 64Gバイト(SSD) | Windows Vista Business | 40万円前後 |
RX1/T8E | 2スピンドル | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 80Gバイト | Windows Vista Business | 28万円前後 | |
RX1/T7E | 2スピンドル | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 80Gバイト | Windows Vista Business | 25万円台半ば | |
RX1/S7E | 1スピンドル(HDD) | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 80Gバイト | Windows Vista Business | 23万円前後 | |
dynabook SS RXの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
dynabook SS RX | RX1/T9E | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約863グラム/983グラム |
RX1/T8E | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約1.094キロ | |
RX1/T7E | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | - | 約1.094キロ | |
RX1/S7E | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | - | チップセット内蔵 | - | 約1.014キロ |
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