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第4回 複合機6モデルの画質を解明する複合機07年モデル徹底攻略(4/4 ページ)

失敗写真をフォローしてくれる自動補正機能は本当に使えるのか? 今回は合計約150枚もの印刷結果を4人で見比べるなど、画質の違いに迫る。

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反射原稿のスキャン(600dpi)

 最後に、L判プリント写真(反射原稿)のスキャン画質を比較する。Adobe Photoshop CS2から各複合機のスキャナドライバ(TWAIN)を呼び出し、読み取り解像度を600dpiに設定してスキャンした。そのほかのドライバ設定は、すべてデフォルトの状態だ。

 以下は反射原稿をスキャンした画像の縮小表示だ。各画像をクリックすると、600dpiでスキャンした画像の一部が1024×768ドットで実寸表示される。なお、フィルムスキャンについては、ユーザーニーズと対応する複合機が減少したことから、今回は割愛した。

PM-T960:若干コントラストが高く出ており、かしわもちのボケが大きくなった点を除けば、原稿にほぼ忠実な発色と階調性が得られている。暗部の階調を素直に再現できている点がよい
MP970:全体的に彩度とコントラストがわずかに高いものの、原稿の再現性はPM-T960と同様に忠実といえる。特に暗部の階調が自然に再現できており、抹茶の緑色がきれいだ
C8180:6色光源による合計96ビットでスキャンする高性能CCDセンサを搭載。若干イエローに寄ったが、中間調の発色に深みがある。暗部が浮きやすい点と、シャープネスが強い点に注意したい
PM-A840:PM-T960と比べると、マゼンタが強めで明度が低いため、やや濁ったような雰囲気がある。階調性には問題がないので、レベル調整やトーンカーブで簡単に補正できる程度だ
MP610:全体的にコントラストが高めで、やや派手に感じられる結果となった。スキャン時に明度を少し上げるか、中間調のトーンを高くすると、原稿にかなり忠実な発色が得られた
C6280:暗部から中間調にかけてトーンジャンプを発生している階調が散見され、全体的にシャープネスが高くなっている。スキャン時はコントラストと明度を下げるとよいだろう

 次回はついに最終回だ。プリント/スキャン/コピーの速度をチェックしたうえで、すべての検証結果を踏まえ、特集を総括したい。第5回はこちら

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