2008年の“円い”VAIOは「LinuxベースのHome Server」:2008 International CES(2/2 ページ)
2007年は“円い”TP1が主役だったが、2008年の「Sony Press Conference」でも“円い”VAIOの多彩な派生モデルに注目だ。
円いTP1の派生モデルは「ブラック」と「天使の輪」
元祖「円いPC」のTP1もコンセプトモデルが展示されていた。1つは「黒くて円い」TP1で、日本での出荷については「正式発表前なので不明」とされている。もう1つのTP1コンセプトモデルは、ソニーの独自開発によるワイヤレス接続技術「Transfer Jet」のインタフェースを内蔵したTP1だ。
Transfer Jetは「デジカメに保存されている画像を簡単に利用するため」に開発された技術で、ソニーの資料によると転送レートは理論値で560Mbps、実効値でも375Mbpsを実現する。高速転送を可能にした要因として、開発スタッフは「有効距離を3センチと大変短くすることで、無線に外的影響をほとんど受けることなく、また、1対1の接続に限られるため、パケットの構造もシンプルにできるため、効率の高い高速転送が可能になった」と説明している。
会場では、Transfer Jetに対応したデジカメとデータ保存兼画像プレーヤー「HDMS-S1D」による、画像転送デモが行われていた。デジカメをHDMS-S1DのTransfer Jetポートに「置く」だけで、画像の転送が開始して、瞬く間にHDMS-S1Dへ読み込まれた画像の一覧がディスプレイに表示された。Transfer JetポートにはLEDが組み込まれており、イルミネーションの色が変わっているときは「データ転送中」を表し、青に固定したら「転送終了」を示すなど、見た目の面白さも配慮されている。
このほか、展示されていた「普通の」VAIOでは、新しい筐体を採用したモデルを見かけなかったものの、コントロールパネルから「システム」情報を表示させると、CPUに「Core 2 Duo T8100 @2.1GHz」「Core 2 Duo T8300 @2.40GHz」「Core 2 Duo T9300 @2.50GHz」と、インテルから発表されていないプロセッサナンバーが確認された。
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