45ナノ世代の新しいMacBookが登場:さらにお安くなりました
新しいMacBookは45ナノプロセスルールの新型Core 2 Duoを採用。基本スペックを強化しつつ下位2モデルの価格をさらに引き下げたが、スペックダウンした部分も。
アップルは2月26日、13.3インチワイド液晶を搭載した「MacBook」の新モデルを発表した。
ラインアップは、従来と同じく最上位がブラック、下位2モデルがホワイトの3モデル構成。今回のアップデートは、主にCPUクロックの高速化や搭載メモリ/HDD容量を強化したマイナーチェンジだが、CPUには45ナノプロセスで製造される新型Core 2 Duoが採用されている(ただし2次キャッシュ容量は3Mバイト)。OSは最新Mac OS X “Leopard”だ。
最上位の「MB404J/A」は、CPUの動作クロックを2.2GHzから2.4GHzに引き上げ、HDD容量を160Gバイトから250Gバイトに増強、メモリも2Gバイトに倍増した。価格は17万9800円で据え置き。
MB404J/Aと同じくCPUを2.4GHzのCore 2 Duoに強化したホワイトモデル「MB403J/A」も、メモリを2Gバイトに倍増し、HDD容量は120Gバイトから160Gバイトに強化した。一方、最下位の「MB402J/A」は、CPU動作クロックを2.0GHzから2.1GHzに引き上げ、HDD容量を80Gバイトから120Gバイトに増やしている。価格はMB403J/Aが15万4800円、MB402J/Aが12万9800円で、前回に比べてMB403J/Aは5000円、MB402J/Aは1万円ほど安くなった。
※記事初出時、MB402J/AのCPU動作クロックが「2.2GHzに引き上げられた」という記述がありましたが、正しくは「2.1GHzに」です。おわびして訂正いたします。
光沢パネルを採用した13.3インチ液晶(1280×800ドット)をはじめ、ギガビットLANや802.11n/a/g/b(nはドラフト)対応の無線LAN、Bluetooth 2.0+EDRなどのネットワーク機能、内蔵iSightやMagSafe電源アダプタといった特徴は踏襲している。
デザインも従来同様で、本体サイズは325(幅)×227(奥行き)×275(高さ)ミリ、重量は2.27キロ。ただし、内蔵リチウムポリマーバッテリの容量は変わっていないが、駆動時間は約6時間から約4.5時間と短くなった(公称値)。また、付属品からApple Remoteが省かれている。
2月27日現在、Apple Storeの出荷予定日はすべて24時間以内だ。なお、MacBook Airと同様のマルチタッチトラックパッドを採用した新型MacBook Proも同日登場している。
追記:同社広報によると、スペック上の公称バッテリー駆動時間が短くなっているのは、今回から計測方法を変更したため。具体的には「ディスプレイの明るさを50%に設定した状態で、さまざまなWebサイトをワイヤレスで閲覧し、ワードプロセッサでテキストを編集して、バッテリー寿命を測定する」という方法を採用したという。
関連キーワード
Mac | MacBook | Apple | スティーブ・ジョブズ | 45nmプロセス | Core 2 Duo | iPod | iPod touch | IEEE 802.11n | Bluetooth | Leopard | Mac OS X | ノートPC
関連記事
アップル、マルチタッチ対応の「MacBook Pro」を発売
「MacBook Pro」のモデルチェンジは、マルチタッチトラックパッドの採用が目玉。Airと同様のマルチタッチ操作に対応するほか、基本性能がアップした。MacBook Airから見える新しい風景
冷たく、静かで、どこまでも美しい1枚の板――MacBook Air。その先には、新しいPCライフスタイルが広がっている。前編では、Mac歴20年の林信行氏がMacBook Airに対する思いを織り交ぜつつ、その思想的背景に迫る。MacBook Airの秘密に迫る
Remote Discでネットワークブートは可能? マルチタッチの操作感は? ボディの強度は? ソニーの「X505」が与えた影響って?――MacBook Airについて判明したいくつかの事実と、面白い逸話を紹介する。[Macworld Expoで一番“熱い”のはマイクロソフトかも
Macworld Expoにあわせて「Office 2008 for Mac」をリリースしたマイクロソフト。同社主催の「MACWORLD BLAST」をはじめ、その存在感はアップルをもしのぐ?Macworld Expoのアップルブースで気づいたこと、聞いたこと
Macworld Expoの展示で最も人気が高いのは、やはりアップルブース。ジョブズ氏の基調講演後に人の波をかき分けて、「MacBook Air」ほか注目の新製品をチェックした。「MacBook Air」から「Time Capsule」まで、4つのテーマで語られたスティーブ・ジョブズ氏基調講演
「世界で最も薄いノートPC」が登場したMacworld Expo 2008。iTunesの新サービスやiPhone/iPod touchのアップデート、Time Machineを活用する新デバイスなど話題は多い。Macworld Expoで一番“熱い”のはマイクロソフトかも
Macworld Expoにあわせて「Office 2008 for Mac」をリリースしたマイクロソフト。同社主催の「MACWORLD BLAST」をはじめ、その存在感はアップルをもしのぐ?Mac版の最新OfficeはWindows版よりもスゴイ!?
マイクロソフトのMac版最新Office製品「Office 2008 for Mac」の製品説明会が開催され、発売日の発表とともに、新機能の詳細なデモが行われた。“生ジョブズ”への遠い道のり――「Macworld Expo 2008」開幕直前リポート
いよいよスティーブ・ジョブズ氏の基調講演でMacworld Expoが幕を開ける。その24時間前には、すでにモスコーニ・ウェストの周囲に長い行列ができていた。一足先に、IDG幹部へのインタビューや Office 2008 for Macのイベントをリポートしよう。Macworld Expoの会場で驚いた3つのこと
「There's something in the air」――モスコーニセンターに掲げられたこのバナーは何を示唆しているのだろう。Macworld Expoの会場から、開幕直前の様子や飛び交うウワサをリポート。MacBook Airの“薄さ”は本物だった!?
Macworld Expo 2008で発表されたばかりのモバイルPC「MacBook Air」が、日本の報道関係者向けにお披露目された。その質感は?MacBook Airを求めて銀座へ走るも……
史上最薄のノート型Mac「MacBook Air」が登場した。オンラインのApple Storeでは2週間後から順次出荷するとのことだが、店頭に並ぶ日はいつ?アップル、厚さ19.4ミリの“0スピンドル”モバイルノート「MacBook Air」を発表
アップルがモバイルノートの新作「MacBook Air」を発表。13.3インチワイド液晶を搭載し、厚さ19.4ミリ、重量約1.36キロを実現している。アップル、HDD+AirMac Extremeの「Time Capsule」を投入
アップルが2月に出荷予定の「Time Capsule」は、1Tバイト/500GバイトのHDDを内蔵した無線LAN機能付きNASだ。Apple TVが、無償アップグレードで映画レンタルに対応
映画レンタルに関しては日本未対応だが、楽曲の購入やポッドキャストの購読、Flickrに対応するなどメリットは大きい。価格も70ドル引き下げられた。iPod touchに5つのアプリケーションが追加
iPod touchにMailを始めとした5つのアプリケーションが新たに用意される。有償のアップグレードサービスも用意される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.