アップル、厚さ19.4ミリの“0スピンドル”モバイルノート「MacBook Air」を発表:64GバイトSSD採用
アップルがモバイルノートの新作「MacBook Air」を発表。13.3インチワイド液晶を搭載し、厚さ19.4ミリ、重量約1.36キロを実現している。
アップルは1月16日(米国時間1月15日)、モバイルノートの新シリーズ「MacBook Air」を発表した。MacBook Airは13.3インチワイド液晶ディスプレイを搭載したモバイルノート型Mac。本体サイズは325(幅)×227(奥行き)×4〜19.4(高さ)ミリ、重量は約1.36キロで、MacBookおよびMacBook Proの中で最も薄型軽量のモバイルノートとなる。ボディの材質は酸化皮膜処理したアルミニウムだ。
13.3インチワイド液晶ディスプレイは1280×800ドットの画面解像度と最大約1670万色表示に対応し、LEDバックライトにより薄型化を図っている。液晶ディスプレイの上部にはWebカメラ「iSight」も内蔵している。
CPUは通常のCore 2 Duoからパッケージサイズを60%小型化した特別設計のCore 2 Duoを採用。動作クロックは標準で1.6GHz、オプションで同1.8GHz(+3万6800円)を選択可能だ。いずれのCPUもFSBは800MHz、2次キャッシュ容量は4Mバイトとなる。グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA X3100を用いる。
メインメモリは2Gバイトの667MHz DDR2 SDRAMがオンボードで実装され、増設はサポートされない。HDDは標準が80Gバイト/4200rpmのパラレルATAドライブ、オプションでHDDの代わりに64GバイトのSSD(+12万1800円)を選択することも可能だ。光学ドライブは内蔵しておらず、オプションで8倍速書き込みに対応したUSB接続の外付け光学ドライブ「MacBook Air SuperDrive」(+1万1800円)が用意される。
キーボードは日本語配列のフルキーボードに加えて、BTOオプションで米国仕様のUS配列フルキーボードを用意。いずれもバックライトキーボードを採用している。トラックパッドはマルチタッチ操作に対応し、2本指でのスクロール操作をはじめ、2本の指でつまむ(ピンチ)、左右にこする(スワイプ)、回転させるといった動作で文字の大きさを拡大縮小したり、画像の向きを調整できる。
インタフェースはUSB 2.0×1、Micro-DVI、ヘッドフォン出力を装備。モノラルスピーカーと無指向性のマイクも内蔵している。通信機能は、AirMac Extreme(802.11nドラフト)、Bluetooth 2.1+EDRを標準で備えている。
底面には大型のリチウムポリマーバッテリー(37ワットアワー)を装備し、約5時間の連続駆動が可能。45ワットのACアダプタ(MagSafeコネクタおよびケーブル巻取り機能付き)も付属する。そのほかの付属品は、Micro DVI-DVIアダプタ、Micro DVI-VGAアダプタ、インストール/リストア用DVD、クリーニングクロスなど。
ソフトウェアはMac OS X v10.5 LeopardとiLife'08をプリインストールしている。
MacBook Airは同日より日本国内で発売を開始、発売時で2〜3週間の出荷予定となっている。Apple Storeでの価格は、Core 2 Duo 1.6GHzと80GバイトHDDを搭載したモデルが22万9800円、Core 2 Duo 1.8GHzと64GバイトSSDを備えたモデルが38万8400円だ。
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