アップルが新しいiMacを発表――アルミの外装でさらに薄く
アルミニウムのフレームを採用した新型iMacが登場した。FSB 800MHzのCore 2 Duoを搭載し、グラフィックスにはATI RADEON HD 2000シリーズを採用。付属キーボードも薄くなった。
米アップルは8月7日(米国時間)、カリフォルニア州クパチーノで開かれたプレスカンファレンスにおいて新型iMacを発表、本日より出荷を開始した。同発表会ではCEOのスティーブ・ジョブズ氏が登壇し、新しいiMacのラインアップを説明したほか、iLife '08の紹介も行っている。
今回登場したiMacは、外装にアルミニウムを採用したのが最大の特徴。正面から見たイメージはかつてのデザインを踏襲しているものの、液晶パネル周辺に黒いふちができ、ディスプレイ部分の奥行きはさらに薄くなった。ラインアップは、20インチ液晶を搭載した2モデルと24インチの計3モデルで、従来用意されていた17インチモデルは姿を消している。
主なスペックは、20インチ液晶ディスプレイ(1680×1050ドット)を搭載する「MA876LL」が、CPUにCore 2 Duo 2.0GHz、メモリ容量1Gバイト、HDD容量250Gバイト(Serial ATA)、光学ドライブは8倍速対応SuperDrive、そしてグラフィックスにATI RADEON HD 2400 XTを採用。価格は1199ドルで従来モデルの「MA590LL」と同じ価格設定ながら、液晶ディスプレイが17インチ(1440×900ドット)から20インチ(1680×1050ドット)に拡大し、グラフィックスもATI RADEON X1600からDirectX 10世代のATI RADEON HD 2400 XTへと強化された。
同じく20インチモデルの「MA877LL」は、2.4GHz Core 2 Duo、1Gバイトメモリ、320GバイトHDD、8倍速SuperDrive、ATI RADEON HD 2600 Proという構成。価格は1499ドルと前モデル(MA589LL)から据え置きつつ、CPUを2.16GHzから2.4GHzに、HDD容量を250Gバイトから320Gバイトに、グラフィックスをATI RADEON X1600からATI RADEON HD 2600 Proに引き上げた形だ。ただし、20インチモデルは従来機種に比べて、液晶パネルの視野角が170度(上下/左右)から160度に落ちている。
一方、24インチモデルの「MA878LL」は、液晶パネルのサイズを除くと、基本スペックはMA877LLとほぼ同じ。こちらもMA877LLと同様のスペックアップを果たしながら、価格は従来モデル(MA456LL)より200ドルも安い1799ドルとなっている。なお、全モデル共通してFSBクロックが667MHzから800MHzに引き上げられたほか、CTOオプションで2.8GHz Core 2 Extreme、4Gバイトのメモリ、1TバイトのHDDを選択可能になった(24インチモデル)。
インタフェースは従来モデルを踏襲しており、本体背面にヘッドフォン、マイク、USB 2.0×3、FireWire 400、FireWire 800、ギガビットLAN、ビデオ出力が並ぶほか、IEEE802.11nの無線LAN機能を内蔵。また、本体にあわせて付属のApple Keyboardも最薄部が0.89インチから0.33インチと薄くなり、キートップのデザインもリファインされた。搭載OSはMac OS X v10.4.10(Tiger)。iLife'08に加えて30日試用版のiWork'08も付属する。
なお、日本国内での販売価格は、20インチの下位モデル「MA876J/A」が15万9800円、20インチ上位モデル「MA877J/A」が19万9800円、24インチの標準モデル「MA878J/A」が24万9800円。同社直販サイト「AppleStore」での出荷予定日は、3〜5営業日となっている。
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