128GバイトSDDを採用、ワイヤレスWAN内蔵モデルも――東芝「RX1」に新モデル
東芝のモバイルノートPC「dynabook SS RX1」に、世界初の128GバイトSSDを採用したモデルが登場した。
東芝は3月17日、12.1インチワイド(1280×800ドット)液晶を搭載したモバイルノートPC「dynabook SS RX」(以下、RX1)シリーズの新モデルを発表した。店頭向けには、SSDを採用した最上位モデル「RX1/TAE」と、HDDを採用する下位2モデル「RX1/T8EG」「RX1/T7EG」がラインアップされる。下位2モデルは「Microsoft Office Personal 2007 with Microsoft Office PowerPoint 2007」の有無で差別化されており、そのほかの仕様は共通だ。搭載OSはすべてWindows Vista Business。なお、2008年の春モデルに用意されていた光学ドライブ非搭載モデルは姿を消した。
新モデルのポイントは、SSD搭載モデルの容量をアップした点と、下位2モデルがワイヤレスWANに対応した点の2つ。SSDは重量や耐衝撃性、性能面(同社よればHDDとの比較で起動時間が約半分)などでメリットがあるが、HDDに比べて容量では劣る。このため、RX1/TAEではSSDの容量を従来の64Gバイトから128Gバイトに倍増した。また、下位2モデルには、KDDIのCDMA 1X WIN通信モジュールを内蔵している。最大通信速度は下り2.4Mbpsで、通信エリア(人口カバー率99%)が広いのが特徴。定額5985円/月で利用できる。
なお、超低電圧版のCore 2 Duo U7600(1.2GHz)とIntel 945GMS Expressチップセットを組み合わせた基本システムをはじめ、半透過型のLEDバックライト液晶や各種インタフェースは従来モデルを踏襲している。容量の違う2種類のバッテリーによって約6.2時間/12.5時間の駆動時間と、863/983グラムの本体重量を柔軟に選択できる点も健在だ(最上位モデルのみ。HDDを搭載する下位2モデルは、バッテリパック5800装着時で重量1134グラム/約11時間駆動)。本体サイズは283.0(幅)×215.8(奥行)×19.5~25.5(高さ)ミリ。
実売価格は「RX1/TAE」が40万円前後、「RX1/T8EG」が29万円台半ば、「RX1/T7EG」が27万円前後になる見込み。なお、同社直販サイト「Shop1048」には、CPU動作クロックを1.33GHzに引き上げたCore 2 Duo U7700を採用したモデルがラインアップされている。
dynabook SS RXの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
RX1/TAE | 2スピンドル | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 128Gバイト(SSD) | Windows Vista Business | 40万円前後 | |
RX1/T8EG | 2スピンドル | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 80Gバイト/2.5インチ | Windows Vista Business | 29万円台半ば | |
RX1/T7EG | 2スピンドル | マイナーチェンジ | ULV Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2Gバイト | 80Gバイト/2.5インチ | Windows Vista Business | 27万円前後 | |
dynabook SS RXの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | バッテリ駆動時間 | 重量 |
RX1/TAE | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 約6.2/12.5時間 | 約863グラム/983グラム | |
RX1/T8EG | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 約11時間 | 約1.094キロ | |
RX1/T7EG | 12.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GMS Express | DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 約11時間 | 約1.094キロ |
関連記事
モバイルPC、どれを買う? 2008春
昨今、MacBook AirやEee PCが話題を集めているが、やはり小型で軽量、そして頑丈なノートPCは国内メーカーのお家芸。それらの最新モデルを徹底比較した。“本物”のモバイルノートは「東芝ダイレクトPC」にある
軽量、スリム、長時間駆動――モビリティとユーザビリティを妥協することなく両立した東芝の「dynabook SS RX1」は、現在のモバイルノートPC市場で最もハイバランスな製品だ。実は東芝の直販サイト「東芝ダイレクトPC by Shop 1048」には、“さらにその上”を行く専売モデルが存在する。“理想のモバイルPC”が性能を強化――「dynabook SS RX」
東芝の技術を結集した12.1インチの薄型ノートPC「dynabook SS RX」は、SSD搭載モデルや光学ドライブ非搭載モデルなど、4モデルがラインアップされた。モバイルPCに理想型があるなら、それは「RX1」かもしれない
東芝の意欲作「dynabook SS RX1」は、モバイルノートPCに求められる携帯性と使い勝手に徹底してこだわった製品だ。真昼の公園でモバイルを堪能してみた。「22年の技術と英知を結集した」――東芝が世界最軽量の薄型モバイルPCを発表
東芝が新たに投入した「dynabook SS RX1」シリーズは、同社ノートPC史上で最もモバイルPCの理想型を追求したモデルだ。東芝が放つモバイルPCの新顔「dynabook SS RX1」の中身をチェック
「dynabook SS RX1」は、数々の新技術を満載したモバイルPCの意欲作だ。早速、気になる中身を見ていこう。64GバイトSSD+12.5時間駆動=968グラムの堅牢モバイルPC――dynabook SS RX1
東芝が新たに投入する「dynabook SS RX1」シリーズは、「軽量・スリム・長時間駆動」の3拍子がそろった「True Mobile」がコンセプトの意欲的なモバイルPCだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.