国内ベンダーの安心感を掲げてNECが「LaVie Light」でNetbook戦線に突入:サブブランドを立ち上げ
国内有数のPCベンダーであるNECが、オンキヨーや東芝に続いてNotebook戦線にのろしを上げる。新モデル「LaVie Light」の発売は11月上旬の予定だ。
17ミリピッチのキーボードから逆算してボディを設計
10月16日、NECがノートPCの新ブランド「LaVie Light」を立ち上げ、新モデル「BL100/RA」を11月上旬に投入する。実売予想価格は6万5000円前後の見込みだ。LaVie Lightは同社のノートPCブランド「LaVie」シリーズのサブブランドに位置付けられ、“小さく”“軽く”“手軽に使いやすい”という意味が込められているという。新たにロゴも作られ、新しさと使いやすさをイメージしたカラーとしてグリーンが採用されている。
パールブラックに彩られたBL100/RAは、ボディサイズが250(幅)×176.5(奥行き)×31.3~36.5(厚さ)ミリ、重量が約1.17キロのNetbookだ。ターゲットは40代男性の2~3台目のPCを狙っているという。CPUはAtom N270(1.6GHz)でチップセットはIntel 945GSE Express、メモリも1Gバイト(PC2-4200対応/メモリスロットは1基で空きはなし)とライバル機のスペックをほぼ踏襲しているが、2.5インチHDDの容量は160Gバイト(5400rpm/Serial ATA対応)と大きめだ。通信機能は100BASE-TX対応の有線LANと、IEEE802.11b/g準拠の無線LANとなる
液晶ディスプレイは8.9型ワイドで、画面解像度は1024×600ドットの非光沢タイプを採用する。グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 950だ。17ミリピッチ/2ミリストロークのキーボードを搭載するほか、ピンチイン/アウト、モーメンタム動作が可能なジェスチャー機能をサポートしたタッチパッド(NX PAD)を備えて使いやすさをアピールする。独自ランチャーソフトウェアの「LaVie Lightメニュー」や、利用シーンに応じて通信環境を切り替える「Mobile Optimizer」もプリインストール済みだ。
インタフェースは3基のUSB 2.0(うち左側面の1基はパワーオフUSB充電機能に対応)、SDHC対応SDメモリーカードスロット、アナログRGB出力、ヘッドフォン(ライン出力兼用)、マイクで、液晶ディスプレイの上部に有効131万画素のWebカメラとマイクアレイを内蔵している。
搭載OSはWindows XP Home Edition(SP3)で、バッテリー駆動時間は約2.6時間だ(充電時間は約2.6時間)。なお、オプションで標準装備のバッテリーと同容量の「バッテリパック」やUSB接続のDVDスーパーマルチドライブ、ACアダプタなどがラインアップされるが、大容量バッテリーや増設メモリは用意されない。
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