「Eee PC S101」発売直前ムービーレビュー:Netbookもここまで来た
11月22日にいよいよASUSの「Eee PC S101」が国内で発売される。薄型軽量、高速起動、低温、静音の“新世代Netbook”を動画でおさらいしよう。
低価格ミニノートPCの限界を超えて
PC市場を席巻しつつある低価格ミニノートPC(インテルがいうNetbook)の中でも、代表格として知られるASUSTeK Computer(ASUS)の「Eee PC」シリーズ。その最新モデル「Eee PC S101」が11月22日に国内で発売される。
従来のAtom搭載ミニノートにはないスリムボディと作り込まれたデザイン、高速なSSDの採用など、仕様が似たり寄ったりで個性を出すのが難しいNetbookにおいて、高級志向という新しい方向性にチャレンジした製品だ。実売価格は6万9800円前後とこれまでのEee PCに比べて割高になるが、3回に渡って掲載したレビュー記事でも明らかなように、その差額を補って余りある進化を遂げている。
ここでは発売を明日に控えたS101の特徴を動画でおさらいしていこう。画面サイズが同じ従来機種「Eee PC 1000H-X」と並べて撮影した動画もあるので、S101がどれほど変わったのかをチェックしてほしい。
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スタイリッシュなボディと新型SSDに注目
まずは基本スペックだが、一見ほかの低価格ミニノートPCに比べて突出した部分はない。しかし、S101は従来より高速なSSDを採用し、ドライブの構成も16GバイトをすべてCドライブに割り当てており、性能と使い勝手が向上した。
薄型軽量かつ凝った作りのボディにも注目したい。インタフェースの構成はSDメモリーカードスロット(SDHC対応)が背面にあるのは気になるが、USB 2.0を3基備えるなど充実している。ネットワーク機能は、100BASE-TXの有線LAN、IEEE802.11b/g/n(11nはドラフト2.0)の無線LAN、Bluetooth 2.0+EDRをすべて内蔵し、不満がない構成だ。
無理なく使えるキーボードもポイント
キーボードはラメ入りの塗装が施され、光沢感あるボディとの調和が考えられている。液晶ディスプレイのサイズは10.2型ワイドと低価格ミニノートPCとしては大きめなので、そのぶんキーボードのレイアウトには無理がなく、タッチタイプもしやすい。
タッチパッドにも一工夫が見られる。2本の指で上下になぞるとスクロール、2本の指を広げたり閉じたりするとズームイン/アウト、3本指で上になぞるとマイコンピュータの表示、3本指で下になぞるとウィンドウ切り替えなど、さまざまなジェスチャー機能が利用できるのだ。
S101を1000H-Xと見比べる
S101を画面サイズが同じ従来機の1000H-Xと並べてみると、さらにそのスリムボディが際立つ。S101の本体サイズは264(幅)×180.5(奥行き)×18~25(高さ)ミリ、重量は約1.06キロとなっており、本体サイズが266(幅)×191.2(奥行き)×28.5~38(高さ)ミリ、重量が約1.45キロだった1000H-Xから、かなり薄く軽くなっている。
薄型化の代償として、バッテリーは背面に装着するリチウムイオン型から底面に装着するリチウムポリマー型に代わり、容量自体は減った。しかし、実際のテストでは予想外の長時間駆動が行えたため、バッテリーの持ちが悪くてモバイルでは使いにくいということはないだろう。
※Eee PC S101のメーカー公称バッテリー駆動時間は「最長約6時間」に変更されました(2008年11月21日22時/編集部追記)
「XpressPath」でWindowsが高速に起動
S101は、BIOSのPOST時間を短縮する「BootBooster」とSSDの新型コントローラの組み合わせによって、OSを高速に起動する「XpressPath」技術を採用しているのも特徴だ。ここでは1000H-Xと並べて起動時間を比較してみた。1000H-Xも「BootBooster」の機能は備えているが、ストレージは5400rpmの2.5インチHDDとなる。S101はリード性能に優れた高速なSSDが威力を発揮し、Windows XPをすばやく立ち上げることが可能だ。
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