MSIが事前公開で見せた「ポストNetbook」の時代:CeBIT 2009(1/2 ページ)
CeBITの正式開幕は3月3日だが、前日の3月2日から報道向けの展示ブース事前公開やスピーチセッションなどが、いくつかのベンダーで行われている。
PCパーツベンダーで、唯一、事前公開を行ったのがMSIだ。2009年の1月に行われた2009 International CESでは、次世代Nettopの「AE1900」と「AP1900」(当時はNetOnというブランド名をつけていた)、同じく次世代のNetbookとなる「X320」が登場したが、CeBITの事前展示ではそれらの上位モデルとなるラインアップが披露された。
ここでは、そこで紹介された製品の概要を、画像を中心にお伝えしよう。それぞれの詳細やここで紹介されなかった製品については後日掲載のブースリポートで取り上げる。
未発表のインテルCPUを搭載した超薄ノート
MSIブースで注目されるのは、次世代のNetbookとして登場する予定の「X320」、同じく次世代の液晶一体型Nettopとして発表されたばかりのAE1900のそれぞれに、上位モデルが登場したことだ。
X320の上位モデルとして登場するのは「X340シリーズ」で、上位モデルの「X340 Pro」とエントリーモデルの「X340」でラインアップが構成される。
どちらもCPUに“Penryn世代のSFF”超低電圧版Core 2を採用するが、X340 Proは「SU3300」、X340は「SU2700」をそれぞれ搭載するとされている。両者はチップセットも異なっており、X340 ProはIntel GS45 ExpressとICH9MのSFFタイプを採用し、X340はIntel GS40 ExpressとICH9MのSFFタイプを採用する。
そのほかの主要スペックは共通で、液晶ディスプレイは13型ワイドで解像度は1366×768ドット。4セルのバッテリーパックを搭載して重さは1.3キロ、本体の最薄部は19.8ミリになる予定だ。
まだ見ぬAE1900に上位モデルが登場
液晶一体型では、AE1900の上位モデルとして「AE2010」が紹介された。デザインはAE1900によく似ていて、AE2010とAE1900を並べていると、そのまま引き伸ばしたような印象を受ける。
製品の説明では「Wind Top」というブランドがつけられたAE2010は、AMDプラットフォームを採用しており、CPUは「Athlon 2650e」を搭載するほか、チップセットではAMD 780GとSB700を組み合わせている。メモリ容量は2Gバイト、HDDの容量は320Gバイト。
AE2010の液晶ディスプレイは20型ワイドで、解像度が1600×900ドットとアスペクト比16:9となっている。AE1900と同じようにタッチパネルを内蔵しているので、画面を触るだけでPCを操作できる。
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