レビュー

CULVでは物足りない──それなら、標準電圧版CPU+外部GPUの「HP Pavilion Notebook PC dm3i」はどう?(後編)それでも9万円台(2/3 ページ)

標準電圧版CPUと外部GPUを搭載し、CULVノートPCより“数倍”高速なHP Pavilion Notebook PC dm3i」のハイパフォーマンスモデル。では、どのくらい高速で快適か、実パフォーマンスやバッテリー駆動時間を検証する。

実測5時間30分──バッテリーは、“意外に持つと”とらえるか、“もう一声”と考えるか

バッテリーは11.1ボルト/57ワットアワー出力で、ACアダプタは長短2種類のプラグ(ケーブル)が付属する

 バッテリーは出力11.1ボルト/57ワットアワーで、単体重量は約370グラム。裏面のバッテリーリリースレバー1つで容易に取り外せる機構を採用する。バッテリーはボディ底面のくぼみにすっぽりはまる仕様で、大容量のバッテリーは用意されない。

 バッテリー駆動時間はカタログ値で約8時間、「BBench 1.01」(海人氏作/IEEE802.11gの無線LAN、60秒間隔でのWeb巡回×10サイト、10秒間隔でのキーストロークを行う設定で実施)で計測した実駆動時間は、標準の省電力モード時で約5時間32分、ハイパフォーマンスモード時(輝度最大)で約3時間54分となった。カタログ値とはかなり差が開いたが、バッテリー駆動で実測5時間30分以上なら上々といえるだろうか。

 なお、CULV版Celeron SU2300を搭載する下位のdm3iベーシックモデルのバッテリー駆動時間は、同じバッテリーで10時間(カタログ値)となる。dm3iシリーズにおいては、高いパフォーマンスを取るか、より長時間のバッテリー駆動とマイナス2万円の安さを取るか──ユーザーにとってはなかなか難しい選択を迫られる。

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 ACアダプタは116(幅)×44(奥行き)×29(高さ)ミリと、特別に小さくも大きくもない、この大きさのノートPCとしては普通のサイズだ。100~240ボルト入力に対応し、出力は18.5ボルト/3.5アンペア・65ワットとなっている。3ピン仕様いわゆるミッキータイプの端子に、やや太く曲げにくい約180センチ長のプラグケーブルか、ACアダプタに直接差せるL字型プラグを選んで使用できる。この2種類のプラグが標準で付属するのは喜ばしい。

ストレート型のDCプラグを採用。ACアダプタ使用時は、左側面のスペースを若干気にする必要がある

 ACアダプタとプラグケーブル込みの重量は約391グラムで、PCと一緒に持ち歩くのはケーブルの“かさばり具合”も含めて遠慮したい重さだ。一方、L字型プラグに付け替えると約264グラムとかなり軽くなるので、ACアダプタも一緒に持ち歩く場合はL字型プラグを有効に使いたい。

 なお、ACアダプタ本体からDCプラグまでのケーブル長は約180センチで、ケーブルをまとめるためのベルクロテープが装着されている。DCプラグはストレート型で、端子サイズは外径4.75ミリ/内径1.75ミリ。このやや長く、細めのストレート型プラグは、少し頼りなく、若干の不安を覚える。本体の左側面はこの仕様のため、10センチほどのスペースを余分に確保しておく必要があるだろう。

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