レビュー
とっても暑い夏だから、“95ワット版”Phenom II X6を使ってみる:イマドキのイタモノ(2/3 ページ)
PCケースの中でブン回っているCPUの温度が気になる日本の夏。Phenom II X6にさりげなく加わっている“95ワット版”で少しは涼しくなるのか、試してみる?
125ワット版も95ワット版も性能に相違なし
ベンチマークテストの結果を見る限り、Phenom II X6 1055Tの125ワット版、同 95ワット版に消費電力以外の性能差はないと考えていいだろう。SandraやPCMark05のCPU Test、CINEBENCHなどのスコアにも差はなく、また、CPU以外の個別テストでも、PCMark05 Memory Testの結果に違いはない。
ただし、PCMark Vantageの各テストでは、わずかながら差が生じている。Phenom II X6ではTurboCore機能が導入されたが、それがCPUコアの温度をトリガーにして有効になる場合、同じ動作クロックでも発熱量の違いからTurboCore機能が有効になるタイミングや動作クロック上限などの違いになっている可能性はあるだろう。なお、PCMark Vantageと同様にマルチスレッドに対応しており、特定パーツの測定に限定しないベンチマークテスト、例えば、The Last Remnant Benchmarkやストリートファイター IV ベンチマークテストでは、95ワット版がわずかに良好なスコアを示す傾向が確認された。
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