3D Vision対応の「G-Tune」でいろいろなゲームを試してみた:立体視に最適なゲームは?(2/2 ページ)
マウスコンピューターの「3D for GAMER」ロゴ取得モデルで、FPSやRTSなどさまざまなゲームを試してみた。3D立体視に最適なゲームはなんだろう?
標準構成でも十分すぎるパフォーマンス、まさに“死角なし”
まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスから見ていこう。最高スコアはWindows Aeroおよび3Dゲーム用グラフィックスの7.9で、HDDが5.9、CPUが7.5、メモリが7.6となっている。普段使いには十分過ぎる性能だ。
次はおなじみのベンチマークテストを実施した。計測したのは、いつも通りPCMark05、PCMark Vantage、3DMark06、3DMarkVantageで、3Dゲーム系ベンチマークはFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマークといった定番ベンチマークだ。これらのテストは本来の性能をチェックするために3D Visionを無効にして計測している。ただし、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkは、3D Visionの有効/無効を切り換えて両方テストを行った。
結果はグラフの通りだが、3D Visionを有効にしないベースマシンの素姓とも言える各種ベンチマークの結果は非常に高いスコアとなった。3Dゲームをプレイする用途で購入したとしてもストレスを感じずにプレイすることができる。特にDirectX 9以前のゲームであれば、何の苦もなくプレイすることが可能だろう。ただし、最新の3Dゲームで3D Visionを有効にするとやはりスコアは落ち込む。
これは3D Visionの仕組みを考えると分かりやすい。3DVisionは、左目と右目用にレンダリングデータを用意し、アクティブシャッターを使って左目用と右目用のレンダリング画像を最大60fps(60Hz)で切り換える。つまり2画面分のリアルタイムレンダリングが必要となるわけだ。さすがのハイエンドGPUであるGeForce GTX 480でも、フルHD(1920×1080ドット)のサイズで2画面分のレンダリングは負荷が高い。ベンチマークの結果を見れば分かるように、1画面のレンダリング(3D Vision無効)に対して2画面のレンダリング(3D Vision有効)になるため、スコアは半分程度に落ち込んでしまう。
実際、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkとでは、低解像度(1280×720ドット、LOW設定)と高解像度(1980×1080ドット、HIGH設定)でスコアがほぼ半分程度になっている。FPSなどは見渡せる距離が広く、なおかつフレームレートが高いほど有利にプレイできるが、フルHD解像度で3D Visionを有効にするとガクンとフレームレートが落ち込んでしまう。非常にシビアなタイミングが要求されるFPSでは、フルHD解像度では3D Visionを無効するか、オプション設定でゲームの画面サイズを1280×720ドット以下に設定してプレイするなどの対応が必要になるだろう。あるいはもう1枚、GeForce GTX 480を用意するかだ。
リアルタイムストラテジーやシミュレーションには文句なしにおススメ
FPSゲームタイトルではよりシビアな反応が要求されるため、さらなるグラフィックス性能の底上げが必要だが、それ以外のリアルタイムストラテジーや恋愛シミュレーションなどのゲームでは、3D Visionを有効にしてプレイすることで、さらに臨場感あふれる3D立体視画面でゲームを満喫することができる。
特にRTSではミニチュアの箱庭をのぞくような感覚、いわばTilt-shift写真が動きまわっているような感覚を味わうことができるので非常におススメだ。恋愛シミュレーションも奥行き感が出てくるので感情移入しやすくなるように感じた。
以上、i800GA8は価格的にも性能的にも非常に満足度の高い製品であるが、FPSやMMORPGは通常モードで快適に、RTSやSLGは没入感の高い3D立体視で楽しむ、といったユーザーに特に向いている。もちろん、3Dゲームはたまにしかせず普段は映像を重視するという人でも満足度の高い製品であることは言うまでもない。
関連キーワード
Windows 7 | マウスコンピューター | G-Tune | iiyama | ゲーミングPC | ブランド戦略 | コストパフォーマンス | 顧客満足
関連記事
アレなDVDも“疑似3D”で体験:せっかくだからオレは3Dに対応した「Lm-i722E2-3DV」を選ぶぜ
マウスコンピューターの3D for THEATERモデル「Lm-i722E2-3DV」は、「3D Vision」に必要な液晶ディスプレイやグラフィックスカード、対応メガネを付属しつつ、13万円台の価格を実現したコストパフォーマンスモデルだ。動け、動け、動いてよー:マウスコンピューターの「親子パソコン組み立て教室」に参加した
夏休み中の小学6年生を集めた「親子パソコン組み立て教室」が長野県飯山市で実施された。主催するマウスコンピューターにとっては初の試みだ。GeForceかRadeonか:FF14を余裕でこなすグラフィックスカードは?――「G-Tune」でまとめて検証
期待の新作MMORPG「FINAL FANTASY XIV」ことFF14。これを満足にプレイするにはかなりのスペックが要求されるらしい。となれば、マウスコンピューターのゲーミングPC「G- Tune」の出番である。色々なGPUの組み合わせで公式ベンチマークを試した。アキバでぶらり3D:マウスコンピューターの秋葉原ダイレクトショップで“3D”を体験
秋葉原に店舗を構えるマウスコンピューターの直営店「秋葉原ダイレクトショップ」が5月末から3D対応PCの体験ブースを常設している。同社マーケティング統括部の杉澤竜也氏にその狙いを聞いた。840QM×SSD×HD 5870:「ノートのくせに生意気だ」――G-Tuneの“ちょっぱや”ゲーミングモデルをぶん回す
マウスコンピューターのハイエンドゲームPCブランドである「G-Tune」シリーズのノートPC「NEXTGEAR-NOTE」に、DirectX 11対応のGPUとなるATI Mobility Radeon HD 5870搭載モデルが追加された。ミドルレンジのデスクトップPCなら軽くぶっちぎるぜ。SSD RAIDで爆速!!:ゲーマー向けの「G-Tune」で特別仕様の“PC USERモデル”を作ってもらった
マウスコンピューターのハイエンドゲームPCブランドである「G-Tune」シリーズに“PC USER限定モデル”が登場した。普通にBTOで選択するよりもかなりお得になってるぞ。12スレッドでぶん回せ:Gulftown搭載マシン「MDV-ADG9120X」で“6コア”の威力を体感せよ
3月17日に6コアCPUの「Gulftown」ことIntel Core i7-980X Extreme Editionが正式に発表された。このCPUをいち早く搭載したのがマウスコンピューターの「MDV-ADG9120X」だ。Arrandale+GT335Mの実力:10万円以下でゲームも余裕! お買い得ノートPC「m-Book MB-T910B」を試す
外部GPUにGeForce GT335Mを搭載するマウスコンピューターのパフォーマンスノートPC「m-Book MB-T910B」は、デスクトップPC代わりに使える性能と10万円を切る高いコストパフォーマンスが魅力だ。Core i5-650+GeForce GTS 250で8万9880円:“新春初モノ”のClarkdale搭載モデル「MDV-ADS7110B」を速攻で試す
GPU内蔵型の新CPUである「Clarkdale」をいち早く搭載したマウスコンピューターの「MDV-ADS7110B」は、実売9万円を切る抜群のコストパフォーマンスが魅力だ。激速ゲーミングPCを安く:今だからGeForce GTX 285×2枚という選択――「NEXTGEAR i500PA3」
マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」に追加された「NEXTGEAR i500」シリーズは、新型ケースの採用によりミドルレンジの価格帯でSLI構成にも対応したゲーマー注目のモデルだ。これは速い。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.