マウスコンピューターの秋葉原ダイレクトショップで“3D”を体験:アキバでぶらり3D
秋葉原に店舗を構えるマウスコンピューターの直営店「秋葉原ダイレクトショップ」が5月末から3D対応PCの体験ブースを常設している。同社マーケティング統括部の杉澤竜也氏にその狙いを聞いた。
これまでの映像体験を変える“3D”が映画やテレビで盛り上がる中、以前からこの分野に取り組んできたPC市場でも着々と対応製品がそろいつつある。PCメーカー各社が発表した2010年のPC夏モデルのラインアップには3D対応を打ち出した製品も現れ始めた。このトレンドにあわせて、3D放送をはじめ、Blu-ray 3Dや3D対応ゲームなどが拡充されていくのは確実とみられ、コンテンツの視聴環境が今後どのように変化していくのかは大いに期待されるところだ。
一方、これらの“3D”があくまで“2D映像の立体視”である以上、カタログ情報などからは実際の効果が分かりづらいといった問題もある。2010年4月に「3D Vision」の普及を目指すNVIDIAが実施したユーザーイベントには非常に多くの来場者が訪れていたが、この盛況の背景には3Dへの関心の高さとともに「実際に体験してみたい」というニーズがあるのだろう。
そんな中、マウスコンピューターのサテライトショップとしてアキバに店舗を構える「秋葉原ダイレクトショップ」は、PCで手軽に3Dを体験できる展示コーナーを5月末から常設している。展示内容は、前述のNVIDIA 3D Visionと23型ワイドフルHD液晶「LG W2363D-PF」を組み合わせた3D対応PCで、店舗1階では主に3D動画の視聴を、2階のフロアではNHN Japan(ハンゲーム)の最新3D対応タイトル「Dragon Nest」をプレイできる。
マウスコンピューターマーケティング統括部の杉澤竜也氏は、3D対応PCの訴求について常設展示の重要性を強調する。「店舗に訪れた人の多くは3Dの展示を実際に体験して驚きますが、つまり立体視のよさは本当に体験してみなければ分からないということでしょう。例えばいくら3Dが雑誌で取り上げられてもやはり伝わりづらい部分があります。私たちもこの点は十分理解しているので、タッチアンドトライができる場をできるだけ早くそろえました」と展示の狙いを語る。
また、マウスコンピューターは、PCの3D化を促進するために「3D-PCロゴプログラム」も提唱している。これは3Dを楽しむためのPC性能の指標として、映画視聴がメインなら「for THEATER」、3Dコンテンツ制作なら「for CREATOR」、3Dゲームプレイなら「for GAMER」と用途に応じて付加されるロゴで、どのPCを購入すれば自分の目的に最適かを分かりやすく提示する取り組みだ。
「3Dはテレビが話題になっていますが、やはりすべてをそろえると非常に高価になってしまいます。一方、PCであればゲームもBlu-ray 3Dも安価に始められるというメリットがあり、普及にはずみをつけられる可能性を秘めています。ただし、PCの場合はテレビと違い、スペック面の知識で一般のお客さまにはハードルが高くなってしまう。例えば“120Hz駆動の液晶が”とか“GPUが”などと説明してもPCの知識がないお客さまにはなかなか難しい。実際、PCで3Dってよく分からない、どうしたら見られるの? 何が必要? という声は多いですし、そういった層に対して、このロゴシールが張られていれば大丈夫です、とすぐ分かる仕組みが必要だと考えました」と経緯を説明する。「また、今すぐに3Dを楽しみたいと思っているわけではないけれどいずれは、と考えている方もいるでしょう。そういったお客さまに対しても、今このロゴがあるPCを購入しておけば将来3Dコンテンツが充実したときに対応可能です、と示せるのもメリットです」(杉澤氏)。
「1階の展示ではお客さまが持参したDVDなども3D化してお見せできるので、是非好きなタイトルを持ってきて頂ければと思います。18禁はだめですが(笑)。2階ではハンゲームのDragon Nestを用意しています。体験版ではありますが、本番と同じクオリティで、だいたい30分ほどでクリアできる内容になっておりますので、“アキバで待ち合わせをしたけどちょっと時間が余っちゃった”といったときなどに、是非気軽に立ち寄って体験してほしいです。今は各フロアに1台ずつの状況ですが、今後は2階のブースを拡大して各ゲームのタッチアンドトライができるようにしていきたいですね」(杉澤氏)。
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