レビュー

ソーラーパネル内蔵で電池切れサヨーナラ──“ちょいプレミアム”な無線キーボード「K750」で、屋内でも使えるの?(2/2 ページ)

電池交換、もう不要──そんなソーラーパネルを内蔵した新機軸のワイヤレスキーボードが「ワイヤレス ソーラーキーボード K750」だ。外観や使い勝手とともに、本当に屋内でもきちんと使えるのかをチェックした。

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普通の蛍光灯下で、電力は十分すぎるほど──暗闇でも最大3カ月使用できる

キーボード操作で起動できるソーラーパワーアプリ。利用時の照度を測定し、本機に必要な光量があるかをチェックできる。片側のソーラーパネルを手で隠すと、アプリもきちんと連動して「悪い…」のレベルを示す

 本機の大きな特徴であるソーラーパネル。はじめに述べておくと「屋内でもまったく問題なし」である。

 専用のソーラーパワーアプリ(ロジクールのWebサイトより無償ダウンロードが可能。対応OSは64ビット版を含むWindows 7/Vista/XP)を用いると、現在の照度(ルクス)を測定しつつ、本機の動作(というか充電)に必要な光量が得られているかを確認できる。適度に明るい屋内蛍光灯下にあるPC USER編集部内でメーター振り切りの「500ルクスオーバー」(十分すぎる)、蛍光灯の本数が少ない社内会議室でも300ルクスほど(良好の位置)だった。適当な照明下の屋内──75ルクス程度が示されれば、ほぼ問題なく毎日使用できると思われる。

 なお、本機はソーラーパネルで発生した電力でリアルタイムに動作するのではなく、内蔵するボタン型バッテリーに蓄電し、そのバッテリーより電力を得て動作する仕組みとなっている。このため、暗闇でも最大3カ月間は利用できる。照明をつけるか、日が差す場所に置いておけば勝手に充電してくれるので、真っ暗闇が好きな人も、闇に隠れて生きる人も安心だ。何よりバッテリーを交換する面倒がサクッとなくなるのが、今後利用していくうえでじわじわ効いてくるポイントだろう。

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 キーボードユーティリティは、SetPoint 6.20.50(2010年12月現在)を用いる。ドライバCD-ROMは付属しないので、ロジクールのサポートサイトよりダウンロードして適用する(初回利用時に自動的にソフトウェアをダウンロードする機能が備わっていた。なお、ソフトウェアのインストールなしでも普通のUSBインプットデバイスとして認識する)。

 SetPointにより、ファンクション(F)キーへの機能割り当てやCaps Lock/Windows/Num Lockなどのキーを無効にする設定が行える。ファンクションキーは、(デフォルトブラウザで)ホームページの表示、メールソフトの起動、検索サイトの表示、電卓の起動、メディアプレーヤーの起動、楽曲操作、ボリューム調整、スリープが標準で割り当てられているが、メディアフォルダの表示や任意のアプリケーション、キーストロークの割り当てなどにもニーズや好みに応じて変更できる。あわせて、“ファンクションキーの機能を切り替え”にチェックを入れると、キーボードの「Fn」キーなしにファンクション機能を利用できるようになるので、用途に応じて使い分けたい。

SetPoint 6.2で、ファンクションキーへの機能割り当てや動作を無効にするキーをカスタマイズできる。標準は「Fn」+「F1」と操作するが、“ファンクションキーの機能を切り替え”にチェックを入れると、「Fn」キーなしで設定した機能やマルチメディア系の機能が使えるようになる。こちらは好みに応じて切り替えるとよいが、「BackSpace」を押し間違えて「F12」を押し、意図しないスリープに即移行しちゃう……ということもあるので気をつけたい

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 ワイヤレス ソーラーキーボード K750は実売7980円前後。一般的なワイヤレスキーボードの価格帯からすると少し高価な傾向だが、ソーラーパネルの搭載で「電池交換不要」となるメリットは想像以上に高そうだ。余談だが、ITmedia社内では「ふーん。ソーラーパネル? だから?」などと言うような人ほど、ソーラーパワーアプリを見せると「ほほぉー」と納得した声に変わった。また、操作性に難はなく、デザイン性にも優れるので、かつての「diNovo」シリーズ(「diNovo Cordless Desktop」や「diNovo Edge」)が好みだった人などにも買い換えを勧められる。

モバイルノートPC(VAIO Z VPCZ11)に載せて、「はみ出しテンキー」仕様で使ってみた。ボディが薄型なので、普段と同じスタイルでパームレストに手を置きつつ、違和感なく使えてしまう。願わくば、USB接続さえ不要なBluetoothタイプがほしいのだが

 なお、そもそもキーボードを内蔵するノートPCのユーザーであっても本機は意外に使える。これまでのように本体の前に置く方法以外に、7.5ミリの薄型ボディのため「ノートPCのキーボード上」に置いても違和感なく使えてしまうためだ。モバイルノートPCでキーボードの使い勝手が窮屈と感じていたり、独立したテンキーもやはり必要というユーザーはこちらの方法も試してみてほしい。

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