本機の大きな特徴であるソーラーパネル。はじめに述べておくと「屋内でもまったく問題なし」である。
専用のソーラーパワーアプリ(ロジクールのWebサイトより無償ダウンロードが可能。対応OSは64ビット版を含むWindows 7/Vista/XP)を用いると、現在の照度(ルクス)を測定しつつ、本機の動作(というか充電)に必要な光量が得られているかを確認できる。適度に明るい屋内蛍光灯下にあるPC USER編集部内でメーター振り切りの「500ルクスオーバー」(十分すぎる)、蛍光灯の本数が少ない社内会議室でも300ルクスほど(良好の位置)だった。適当な照明下の屋内──75ルクス程度が示されれば、ほぼ問題なく毎日使用できると思われる。
なお、本機はソーラーパネルで発生した電力でリアルタイムに動作するのではなく、内蔵するボタン型バッテリーに蓄電し、そのバッテリーより電力を得て動作する仕組みとなっている。このため、暗闇でも最大3カ月間は利用できる。照明をつけるか、日が差す場所に置いておけば勝手に充電してくれるので、真っ暗闇が好きな人も、闇に隠れて生きる人も安心だ。何よりバッテリーを交換する面倒がサクッとなくなるのが、今後利用していくうえでじわじわ効いてくるポイントだろう。
キーボードユーティリティは、SetPoint 6.20.50(2010年12月現在)を用いる。ドライバCD-ROMは付属しないので、ロジクールのサポートサイトよりダウンロードして適用する(初回利用時に自動的にソフトウェアをダウンロードする機能が備わっていた。なお、ソフトウェアのインストールなしでも普通のUSBインプットデバイスとして認識する)。
SetPointにより、ファンクション(F)キーへの機能割り当てやCaps Lock/Windows/Num Lockなどのキーを無効にする設定が行える。ファンクションキーは、(デフォルトブラウザで)ホームページの表示、メールソフトの起動、検索サイトの表示、電卓の起動、メディアプレーヤーの起動、楽曲操作、ボリューム調整、スリープが標準で割り当てられているが、メディアフォルダの表示や任意のアプリケーション、キーストロークの割り当てなどにもニーズや好みに応じて変更できる。あわせて、“ファンクションキーの機能を切り替え”にチェックを入れると、キーボードの「Fn」キーなしにファンクション機能を利用できるようになるので、用途に応じて使い分けたい。
専用のソーラーパワーアプリで、現在の照度(ルクス)を測定しつつ、本機の動作(というか充電)に必要な光量が得られているかを確認できる
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ワイヤレス ソーラーキーボード K750は実売7980円前後。一般的なワイヤレスキーボードの価格帯からすると少し高価な傾向だが、ソーラーパネルの搭載で「電池交換不要」となるメリットは想像以上に高そうだ。余談だが、ITmedia社内では「ふーん。ソーラーパネル? だから?」などと言うような人ほど、ソーラーパワーアプリを見せると「ほほぉー」と納得した声に変わった。また、操作性に難はなく、デザイン性にも優れるので、かつての「diNovo」シリーズ(「diNovo Cordless Desktop」や「diNovo Edge」)が好みだった人などにも買い換えを勧められる。
なお、そもそもキーボードを内蔵するノートPCのユーザーであっても本機は意外に使える。これまでのように本体の前に置く方法以外に、7.5ミリの薄型ボディのため「ノートPCのキーボード上」に置いても違和感なく使えてしまうためだ。モバイルノートPCでキーボードの使い勝手が窮屈と感じていたり、独立したテンキーもやはり必要というユーザーはこちらの方法も試してみてほしい。
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