エプソン、レバー操作でヨコ台形補正が可能なプロジェクター:ビジネス向けに6機種投入
エプソンがビジネス向けプロジェクター6機種を発表した。シンプルで安いスタンダードモデルを中心に投入、基本性能を強化して使いやすさを向上させる機能が追加された。
シンプルなスタンダードモデルに5機種、多機能モデルに1機種を投入
エプソンは8月2日、3LCD方式のビジネス向けプロジェクターブランド「オフィリオプロジェクター」の新製品として、小さい会議室での使用を想定したスタンダードモデル5機種、大きな会議室での使用を想定した多機能パワーモデルを1機種を発表した。スタンダードモデルの「EB-X14」「EB-W12」「EB-X12」「EB-S12」「EB-S02」は2011年9月、多機能パワーモデルの「EB-1880」は10月に発売する予定。価格はオープンで想定実売価格は下記の通り。スタンダードモデルは想定実売価格がすべて10万円を切り、3万円台後半からと、安価なモデルがそろっている。
オフィリオプロジェクター新機種の主な仕様 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
製品名 | 解像度 | 明るさ | コントラスト比 | 倍率(ズーム) | フォーカス | 重量 | 想定実売価格 |
EB-X14 | 1024×768 | 3000ルーメン | 3000:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.3キロ | 9万円台後半 |
EB-W12 | 1280×800 | 2800ルーメン | 3000:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.3キロ | 8万円台後半 |
EB-X12 | 1024×768 | 2800ルーメン | 3000:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.3キロ | 7万円台後半 |
EB-S12 | 800×600 | 2800ルーメン | 3000:1 | 1.35(デジタル) | 手動 | 約2.3キロ | 4万円台後半 |
EB-S02 | 800×600 | 2600ルーメン | 3000:1 | 1.35(デジタル) | 手動 | 約2.3キロ | 3万円台後半 |
EB-1880 | 1024×768 | 4000ルーメン | 2500:1 | 1.6(手動) | 手動 | 約3.3キロ | 23万台後半 |
今回の新製品は“使いやすさ”を追求した。スタンダードモデルは、従来モデルEB-10シリーズのコントラスト比や明るさなどを強化したほか、新たに「スライド式ヨコ台形補正機能」を追加した。スクリーンに対して斜め横にプロジェクターを置いても、レンズ付近のレバーを動かせば、横方向の台形補正ができる機能で、左右30度まで対応する。直感的な操作であるため、誰でも簡単にセッティングができる。「EB-S02」を除く5機種がこの機能を持つ。
また節電にも配慮しており、「エコ」モードに設定することで、スタンダードモデル5機種で約17%、EB-1880では約19%消費電力を削減することが可能だ(明るさは低下する)。
基本性能を強化したスタンダードモデル
使いやすさと安さを両立を目指す“スタンダードモデル”は、解像度が1280×800ドットの「EB-W12」、1024×768ドットの「EB-X14」と「EB-X12」、800×600ドットの「EB-S12」と「EB-S02」を用意する。従来機種に比べ、明るさが2600ルーメンから2800ルーメン(EB-W12、EB-X12、EB-S12)または3000ルーメン(EB-X14)に向上した。コントラスト比も従来機の2000:1から3000:1に向上している。
本体は295(幅)×228(奥行き)×77(高さ)ミリ、重量は2.3キロと持ち運びに適したサイズだ。映像出力インタフェースはUSBディスプレイに対応するほか、EB-W12とEB-X14、EB-X12はアナログRGB、コンポジットビデオ、S-Video、HDMI、EB-S12とEB-S02はアナログRGB、コンポジットビデオ、S-Videoを備える。
多機能パワーモデルもスライド式ヨコ台形補正機能に対応
大型の会議室で使うことを想定する“多機能パワーモデル”は「EB-1880」を投入する。明るさは4000ルーメン、液晶パネルは1024×768ドット、コントラスト比は2500:1で、歪みを自動検知する「タテ自動台形歪み補正」機能に加え、スタンダードモデルでも導入した「スライド式ヨコ台形補正」機能にも対応する。
本体サイズは345(幅)×263(奥行き)×93(高さ)ミリ、重量は3.3キロ。映像出力インタフェースはアナログRGB、コンポジットビデオ、S-Video、HDMIを備える。
インタラクティブな会議を促すオプションも
製品発表会では、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の中野修義氏が登壇し、2011年度の目標について「現在エプソンは、ビジネスプロジェクター部門で約50%のシェアがある。2011年度は16年連続シェアNo.1、そして更なるシェアの拡大を目指す」と述べた。プロジェクター新製品全体の1年間の販売台数目標は約6万台としている。
また、オフィス向けのプロジェクターについて中野氏は、「今までは大画面で情報を共有することで、会議をスムーズに行うという提案をしてきたが、これからは会議での発言を画面に書き込むなどして会議を『活性化』『効率化』するという提案をしていく」と今後の戦略について説明した。発表会では、プロジェクターに取り付ける電子黒板ユニット「ELPIU02」を用いて、プロジェクターの投影面に文字や記号を書き込むデモが行われた。
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