ICONIA TAB A100の“+α”を探してみる:安いだけじゃ勝負にならない(1/2 ページ)
7型ワイド、というと“A1”の影響で“安価”という印象が強い。しかし、性能も「付加価値」も大事だよ、と日本エイサーがいう“A100”も気になるのだなあ。
インタフェースもシステム構成も強力な“A100”
ICONIA TAB A100は、7型ワイド液晶ディスプレイを搭載した日本エイサーのAndroidタブレットデバイスだ。これまでに日本で登場しているAndroidタブレットデバイスは、SamsungのGalaxy Tabを除くと、多くが10.1型ワイド液晶ディスプレイ搭載モデルが主流だった。日本エイサーも、10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載したICONIA TAB A500を投入している。
しかし、ここで紹介するICONIA TAB A100のほかに、レノボ・ジャパンのIdeaPad Tablet A1や、NECの「LifeTouch B」と、ここにきて7型ワイド搭載モデルが続いて登場した。
10型ワイドディスプレイ搭載モデルと比べて軽量で携帯利用に適し、かつ、スマートフォンと比べるとディスプレイサイズが大きく視認性に優れているのは、ICONIA TAB A100でも同様だ。本体サイズは117(幅)×195(奥行き)×13.1(厚さ)ミリ。重さは約410グラムとされているが、評価機材を実測したところ、398グラムだった。7型ワイドディスプレイの解像度は1024×600ドットと、こちらは、先行して登場したIdeaPad Tablet A1と共通する。
IdeaPad Tablet A1は、“2万円を切る”という価格競争力を訴求するために、搭載するCPUをシングルコアにし、Androidも2.3を導入、本体搭載のインタフェースも種類を絞るなどのコスト削減に努めている。一方、ICONIA TAB A100は、実売価格4万円前後と、このクラスのタブレットデバイスとしては“平均的な”レベルにあるが、その分、CPUはデュアルコアのTegra 2(1GHz)を採用し、OSはAndroid 3.2を導入。本体搭載のインタフェースもmicro USBとmicro SDカードスロットに加えて、micro HDMIも実装するなど、スペックは最新のハイエンドモデルとほぼ同じだ。
無線接続はIEEE 802.11b/g/nの無線LANのほか、Bluettoth 2.1も利用できる。海外では3G対応モデルも出荷するが、日本向けモデルでは用意しない。本体にはmicro SDカードスロットの左脇にSIMカード用のスロットがあるが、日本向けモデルではここにふたをしている。
本体に設けられたインタフェースは、(縦置きにした状態で)下側面に集中している。上側面には電源ボタンとヘッドフォン端子、右側面には音量調整ボタンと画面回転ロックスイッチ、カバーで覆ったmicro SDカードスロットを配置し、左側面にはボタン類を搭載しない。下側面にはmicro HDMIとmicro USB、そして、電源コネクタを備える。
関連キーワード
ICONIA TAB | Acer | ICONIA TAB A500 | Androidタブレット | Tegra | Tegra 2 | Android 3.2 | 電子コミック
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.