「Windows 8 Consumer Preview」で“ここ”が変わった!:これで日本人も使えるね(3/3 ページ)
これまでWindows 8を体験できた“Developer Preview”に代わって、一般ユーザーを想定した“Consumer Preview”が登場。その“改善点”を確認する。
SkyDriveとの連携を強化したW8CP
OSとしての機能強化は、ファイルコピーにも見ることができる。ファイルをドラッグすると、コピー状況を示すダイアログを表示するが、ここでグラフを用いて転送状況を時系列で把握できる。複数のファイルを別々にコピーした場合は、グラフを2つ以上表示するなど、処理進捗の把握は改善された。
W8CPで導入した機能で注目できるのが、SkyDriveとの連携だ。複数のPCを使用している場合、Internet Explorerのブックマーク情報をSkyDriveを介して共有できるほか、W8DPからデザインが変わったコントロールパネル(Metroスタイル版)でも、プロフィール写真の変更で、ファイル選択画面にSkyDriveを選べるようになっている。
ARM搭載デバイスから大画面デジタルサイネージまで
イベントでは、ARMを搭載するデバイスや、Ultrabookといったハードウェアにも言及している。Windows 8では従来のx86系CPU搭載PCだけでなく、ARM搭載デバイス(WOA)でも動作する。特に「Connected Standby」と呼ばれる「常にオンライン状態での低消費電力動作」を実現できるのが、WOAのメリットだ。
また、Intelがリファレンス化を進めている第2世代のUltrabookでは、Ivy Bridgeを搭載するだけでなく、こうした「Connected Standby」のサポートや、Windows 8で新しく規定されたタッチスクリーン仕様(タッチ面のフラットデザインなど)に対応して、WOA的なメリットを享受できるという。さらに、会場中央にあった大画面のWindows 8は単なる大画面テレビへの表示ではなく、実際にタッチして操作できる。
このように、WOAの小さなデバイスから従来型デスクトップPC、そして、大画面デバイスなど、幅広い領域をカバーするのがWindows 8の目標と訴求していた。
関連記事
Metroな世界で“スタート画面”をカスタマイズする
2月にβ版提供と「Windows Store」開始が予告されている「Windows 8」(まだ仮称)で、すべての操作の基本となる「スタート画面」「タイル」の話だ。Microsoft、Windows 8での表示言語追加を簡易化
Windows 8では、表示言語がWindows 7より14多い109言語になり、コントロールパネルの言語設定で選択・ダウンロードできるようになる。Microsoft、Windows 8でのSkyDrive利用について説明
Windows 8のMetroアプリではSkyDriveをデスクトップ上のフォルダと同様に扱え、新アプリをインストールすればWindows Vistaや7でもエクスプローラでSkyDriveのファイルのアップロード/ダウンロードができる。Microsoft、「Windows 8」のロゴを発表
Microsoftは次期OSでWindowsのロゴを大きく刷新する。これまでの「たなびく旗」のような立体的なデザインから、Metroスタイルのコンセプトを取り入れた、シンプルでより「窓」らしいものになる。Microsoft、ARM版「Windows 8」の詳細を説明
Microsoftのスティーブン・シノフスキー社長が、「Windows on ARM(WOA)」にはOffice 15が搭載されることや「Windows 8」のコンシューマープレビューが2月末にリリースされることなどを発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.