Metroな世界で“スタート画面”をカスタマイズする:鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(1/3 ページ)
2月にβ版提供と「Windows Store」開始が予告されている「Windows 8」(まだ仮称)で、すべての操作の基本となる「スタート画面」「タイル」の話だ。
VirtualBoxのゲストOS解像度を1366×768ドットに設定する
これまで「Metroスタイル」におけるアプリの切り替え手順やデスクトップ画面との関係、そして「Charm」と呼ばれる共通型メニューについて説明してきたが、アプリのランチャー的役割を持つ「スタート画面」と「タイル」については特に触れてこなかった。この部分を習得するとWindows 8の基本操作をマスターしたことになる(Developer Preview段階であるが)。
その前に、Windows 8 DPの実行環境をカスタマイズして使いやすくしておこう。この連載では、VirtualBoxによるWindows 8 DP環境を前提に説明しているが、VirtualBoxがデフォルトで利用できるスクリーン解像度は「1024×768ドット」といった、いわゆる「4:3」のアスペクト比でワイド画面ではない。
ところが、Windows 8で追加した「Snap View」と呼ばれるアプリの縮小画面表示を利用するためには、「16:9」といったワイド画面である必要がある。Windows 8 DPでMetroスタイルのアプリが動作するスクリーン解像度の最低条件は1024×768ドットだが、実際には1366×768ドットの解像度がなければ一通りの機能は利用できない。
以上のような理由から、VirtualBoxの解像度をこのサイズに調整しなければならない。だが、VirtualBoxが標準で用意しているツールセットやドライバ集の「VirtualBox Guest Additions」を導入するだけでは、この解像度はサポートされない。そこで、ちょっとした“Tweak”を使ってこの解像度を実現する。ここでは、Windows 7 Hackerのサイトで紹介されていた方法を利用してみた。
まず、VirtualBoxのホストとなっているOSでコマンドプロンプトを起動し、「cd」コマンドを使ってVirtualBoxのインストールされているフォルダに移動してから、以下のコマンドを入力する。
なお、ダブルクォーテーションの記号に囲まれた「Windows 8」は、VirtualBoxで実行しているWindows 8 DPの仮想マシンの名称なので、自分の環境に合わせて適時変更する。
C:\Program Files\Oracle\VirtualBox>VBoxManage setextradata "Windows 8" CustomVideoMode1 1366x768x32
上記のコマンドを実行後に、VirtualBox上のWindows 8 DPでスクリーン解像度のプロパティを開くと、「1366×768」の解像度がメニューに追加されている。1024×768ドットの代わりに、この解像度を利用するといいだろう。
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