“爆速”のさらに上を行け! 超プレミアモデル「MASTERPIECE i1540PA4-DOC」をぶん回す:ダブルオーバークロック!!(2/2 ページ)
最高峰のパーツを採用したうえに、CPUとGPUをオーバークロックした状態で出荷し、自分の手でさらなる高みを目指すこともできるOCモデルがマウスコンピューターの「MASTERPIECE i1540PA4-DOC」だ。速いー。
初めて見る「PCMark Vantageスコアの2万1000超え」
最速CPUに高速GPUの2way-SLI、起動ドライブはSSDのRAID 0で、データドライブに3TバイトHDDを使用し、メインメモリが32Gバイト。この構成に不満を感じる人はまずいないだろう。「ぼくが考えた最強のマシン」という言葉が頭をよぎるが、実際にどれだけ爆速なのか、ベンチマークテストで確かめていこう。
計測したベンチマークソフトはPCMark05、PCMark Vantage(x64)、グラフィックス関連では3DMark 06、3DMark Vantage、3DMark 11、これにゲーム系のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkだ。3DMark 11に関しては「Performance(標準)」「Entry」「eXtreme」を計測している。3DMark 11に関しては、標準ではSLIが効かないのでシングル状態かつクロックアップしたスコアであると思って見てもらいたい。
まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスをチェックしよう。各スコアはCPUのスコアが7.7、グラフィックススコアはデスクトップと3Dゲームともに7.9、メモリが7.9でHDDの数値が7.9だ。このエクスペリエンスは最高スコアが7.9なので、もはや頭打ち状態である。当然だがWindows 7の操作で特に不満に感じる部分はまったくない。
また、各種ベンチマークテストの結果も高いスコアが並んでいる。何よりPCMark Vantageで2万1000を超えたスコアを見たのは、筆者がこれまで評価してきたマシンで初めてである。CPU性能はクロックアップしなくても十分高性能だし、4チャンネルのメモリもパフォーマンスを高くしている要因だろう。唯一今後の底上げが可能だと思われるのは、より高速なモデルが登場してきているSSDくらいだろう。
3Dゲーム系のベンチマークでは、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のLowとHighで10000を超えていることから、Direct X9系のゲームは、GeForce GTX 580の1基状態でもすでに頭打ちと考えていい。そして“重い”といわれるFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコアも、Lowで7000台、Highでも6000台と、もはや“重い”とは呼べないスコアになっている。こうした点から見ても、DirectX 10&11世代の最新3Dゲームをプレイするために購入したとしても、まったく不満を感じることはないはずだ。
さらなる高みを目指したい人に
おそらくだが、このモデルに搭載されるCPUは“当たり”と呼ばれるCPUが多いと思われる。メーカー保証の動作クロックで使う“安全派利用”でももちろんかまわないが、こうした製品は「行くとこまで行ってナンボ」というモノともいえる。4GHzを超えて安定動作する上限を探り、その状態で使ってこそ意味がある。
MASTERPIECE i1540PA4-DOCは、スペックも最高峰だが、価格も39万9000円とおいそれと買える金額ではない。しかし、通常のCPUやGPUでは動作しないであろうクロック設定で安定利用できた場合、そのコストパフォーマンスは一気に跳ね上がる(元が取れる)。また、本体構成だけでなく、標準で付属するキーボードが東プレとのコラボによる「G-Tune MASTERPIECE Realforce108B-MP」という点も重要なポイントだ。
“漢のPC”ともいえるi1540PA4-DOCは、高速性をどこまでも追求したい人、こだわりのPCが欲しい人に是非オススメしたい。
※追記:「MASTERPIECE i1540PA4-DOC プラチナモデル」は完売しました。同社によると、再販売のめどは立っていないとのことです
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