レビュー

レノボのIvy Bridge搭載Ultrabook「IdeaPad U310」を速攻で試した本日発表!(2/2 ページ)

“Ivy Bridge”世代のCPUを搭載したUltrabookがレノボから登場。使いやすさを重視したボディデザインや機能が特徴で、家の中でも外でも気持ちよく使える1台だ。

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慣れれば快適なアイソレーションタイプのキーボード

キーボードは6段配列のアイソレーションキーボード。Enterキーの右側に「Home」「End」「PgUp」「PgDn」が並んでおり、慣れないうちはEnterキーを押し間違うことが多かった。ここは好みが分かれると思われるので、店頭で文章を入力するなどして確認してもらいたい

 キーボードは6段構成のアイソレーションタイプを採用する。キーピッチは主要キーが約19ミリ、そのほかは約15.5ミリを確保しており、文字入力でのストレスは感じにくい。キーサイズは主要キーが15(縦)×15(横)ミリ、それ以外は(「半角/全角」など)15(縦)×13 or 14(横)ミリの2種類が存在し、キーストロークは約1.5ミリとなる。キーの戻りもよく、押し心地が固いということもない。

 すでにレビューしているIdeaPad Y480と同じく、キーボード右側のレイアウトは慣れが必要だろう。「Home」や「End」、「PgUp」、「PgDn」が右端に並んでおり、Enterを押したつもりが「PgUp」を押してしまうことが多かった。それ以外のキーはとても打鍵しやすく、長文の作成でも不満を感じることはない。

 タッチパッドはクリック式を採用しており、105(幅)×70(奥行き)ミリと面積は広めだ。下部には左クリックと右クリックのゾーンを見分けるための仕切り線がある。入力として反応するのは、下段から中段付近なので指の置き方に関係なく、楽にクリック操作が行えるだろう。

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 タッチパッドは中央よりやや左側にある。これはタッチによるクリック機能を有効にしているとき、右手の手のひらがタッチパッドに触れて誤動作が生じないようにするためだ。タッチによるクリック機能はクリック式の普及とともに定番になっているため、誤動作が格段に減るのは素直にうれしい。タッチパッド自体の仕上がりもよく、ほどよい指滑りとクリック感がある。

ディスプレイの解像度は1366×768ドット。13.3型ワイドとしては標準的だ(写真=左)

 IdeaPad U310が搭載する13.3型ワイド液晶ディスプレイは、解像度は1366×768ドットで、LEDバックライトを備えるグレアタイプだ。視野角は160度近くまであるので、リビングルームでのシェア時に重宝するだろう。発色はバランスがいいものの、青味が強めで暖色系の色にやや弱い。

 輝度は15段階で調整可能で、輝度最大時は室内で見るぶんには少しまぶしいくらい。一方、最小だと室内でもちょっと見るのが辛いほどの明るさになる。照明を落とした部屋の中でも目立たない明るさになるため、動画鑑賞のほか、プレゼン用のPCとしても活躍しそうだ。

使い勝手の面はどう?

 持ち運びを考えたデザインやキーボード、液晶パネルについて触れてきたが、ここではスペックを確認しつつ、バッテリー駆動時間や発熱傾向などをチェックしていこう。

 まずはスペックから。評価機のCPUはIntel Core i5-3317U(1.7GHz、ターボブースト時2.6GHz)、チップセットはIntel HM77 Express、メモリは4Gバイト×1(DDR3 PC3-12800)、グラフィックスはIntel HD Graphics 4000、ストレージはHDD+SSDの構成で、HDDは日立製のHTS545050A7E380(500Gバイト、5400rpm)、SSDはサムスン製のMZMPC032HBCD(32Gバイト)を載せている。

CrystalDiskInfoで確認したHDDとSSDのスペックを確認した
IdeaPad U310のデバイスマネージャー画面

 SSDはLenovo RapidDrive SSD Technology用のもので、HDDのキャッシュメモリとして扱い、転送レートを向上させる。起動やシャットダウン、スリープからの復帰、アプリケーションの起動などの体感速度が大きく上昇する。操作時はSSDのレスポンスに近く、基本的に快適な作業状況を味わえた。

 幅約69ミリの大型排気スリットがあるせいか、高負荷時の騒音はあまり気にならない。熱源は排気スリット周辺で、特に背面が熱を持つが、ちょうどいい位置に脚があるため、ひざ上に乗せても熱さは感じにくい。パームレスト部分などは熱をほとんど持たないため、キー入力時のストレスは極めて少ないだろう。キーボード左上周辺で少し熱いと感じるものの、ストロークの長さもあるので、大きな問題はない。

ACアダプタは88(幅)×25(奥行き)×35(高さ)ミリとスリム

 バッテリー動作時間は公称値で約6.2時間だ。本原稿作成のために操作してみたが、ウェブをチェックしたり、メールを書いたり、スクリーンショットを撮影したり、画像加工をしたり……そして本原稿を作成した限りでは、5時間32分でバッテリーが0%になった。充電時間は約3.1時間と早めだ。付属するACアダプタは、88(幅)×25(奥行き)×35(高さ)ミリと小型でバッグにも入れやすい。ケーブル長はACアダプタ側が約2.5メートル、電源ケーブルが80センチと取り回ししやすい長さになっている。重量は、ACアダプタと電源ケーブルを合わせて実測で265グラム。本体と合わせて持ち歩いても、約2キロですむのはいい感じだ。

気軽に使いたいときに“サッ”と使える

IdeaPad U310は、家の中で使うにも、持ち歩き用途にも対応するバランスのいいPCに仕上がっている

 先に書いてしまえば、相性がありそうなキーレイアウト以外は不満が出ない機種といっていいだろう。ACアダプタ込みでも約2キロと自宅やオフィス内での持ち歩きは問題なく行えるし、厚みは18ミリとバッグに入れやすく、仕事で持ち歩くときにじゃまになりにくい。視野角の広い液晶ディスプレイは打ち合わせにも便利だろう。

 外観の仕上がりもいいため、そろそろ学校用のノートPCが必要になっていたり、スマホだけで十分かと思ったら、やっぱりノートPCがあったほうがいいと感じている人はチェックしてもらいたい。もちろんPCを“持ち歩く”派にもおすすめできる製品だ。

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