新型MacBook Airはどれだけ熱い? サーモグラフィで新旧モデルを徹底検証:MacBook Air追補編(3/3 ページ)
新型「MacBook Air」を11/13インチともにレビューしたが、Ivy Bridge世代に移行したことで、発熱がどのように変化したかも気になるところ。サーモグラフィ装置を使って見てみよう。
バッテリー駆動時間もチェック
最後に、前回のレビューで触れなかったバッテリー駆動時間についても実測してみた。まず、OS X環境下では「新幹線や飛行機の中で動画を見る」という状況を想定し、画面輝度とキーボードバックライトを最高にしたうえで、1分間のQuickTimeファイルを全画面で連続再生し、バッテリーが切れるまでの時間を手動で計測した。
OSは出荷時にプリインストールされていた「OS X Lion」と、先日リリースされた最新版の「Moutain Lion」の両方で行っている。また、Lionでの測定は「MacBook Air および MacBook Pro アップデート 1.0」を適用する前のものだ(ただし、LionとMoutain Lionで室温などの測定環境が同一ではないため、結果の差がOSやアップデータによるものかどうかは明言できない)。
結果はLion環境下で11インチモデルが3時間31分、13インチモデルが4時間58分、Mountain Lion環境下で11インチモデルが3時間46分、13インチモデルが5時間29分となった。かなり厳しめの測定条件のため、公称値の約5時間(11インチモデル)/約7時間(13インチモデル)には届いていないが、出張などの移動で動画を見るといった場合でも、いいところでバッテリーが切れてしまうといったことはなさそうだ。
一方、Windows 7環境下では、出先でのWeb閲覧や文書作成を想定して、Windowsの電源プランをバランス(画面輝度40%)に設定し、BBench 1.01(海人氏作)を用いて、10秒おきにキーボードを入力、60秒ごとにインターネット巡回(10サイトをループ)を行うという設定でテストしている。
結果は11インチモデルが約4時間29分、13インチモデルが約6時間15分となった。13インチモデルは実測でも6時間を超える優秀な結果だ。出先での打ち合わせや通勤時に使うといった用途であればバッテリーが切れる心配はまずないだろう。
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