レビュー

「MacBook Pro Retina」にトースターを飛ばしてみたこれは懐かしすぎる(2/2 ページ)

今から20年ほど前、あなたのMacintoshにも羽根付きのトースターが飛んでいたのではないだろうか。そして2012年の師走、Retinaディスプレイ世代のMacBook Proにアイツが帰ってきた。

前のページへ |       

全29種類のキャラクターがランダムに登場

 このフライングトースタースクリーンセーバーには、全世代のトースターを含む29種類のキャラクターがランダムに登場するので、しばらく見ていても飽きず、トースターの違いを思わず目で追ってしまう。表示されるキャラクターの数(1~20)、一部キャラクターの表示/非表示や速度、BGM(ボーカル入りもあり)は選択可能だ。

 できれば、全キャラクターのより細かい制御や、一度に表示できる数の増加、キャラクターのサイズ変更といった設定があればよかったが、ランダム表示なのでレアキャラを探す面白さがあると、好意的に解釈したい。

「スクリーンセーバのオプション」から、表示するキャラクターの種類(一部のみ)や数、BGMなどが設定できる
登場するキャラクターの一部
さまざまなキャラクターがランダムで表示されるので、レアなキャラクターが出てくると、ちょっとうれしい。ただ、ディスプレイの解像度が高いこともあり、各キャラクターが小さめで、余白の黒も目立って少し寂しい印象もある。一度に表示できるキャラクターの数を20より増やせたり、サイズを大きく表示できる設定がほしかった

 なお、このスクリーンセーバーはRetinaディスプレイに最適化されているわけではなく、超高精細なトースターや3D CGで描かれた最新鋭のトースターが現われるわけでもない。動きもどこかキレがなく、もっさりしている(液晶ディスプレイの応答速度の問題もあるが)。ドット絵で描かれた昔ながらの2Dキャラクターが移動するだけの単純なものだ。

advertisement

 しかし、変に今風にアレンジして昔からのユーザーの反感を買うよりは、この仕様で正解だろう。新しくはないが、安心感がある。ソフトウェアにだって、あえて進化せず、変わらないほうがいい場合だってあるのだ。

変わっていくスクリーンセーバーの存在意義

 ご存じの通り、ディスプレイの主流がCRTから液晶に移行するとともに、ディスプレイ保護機能としてのスクリーンセーバーは衰退していった。それでもメッセージボードやデスクトップアクセサリのような感覚で一部のユーザーには愛用されてきたが、今やスクリーンセーバーの利用者は少数派だろう。

 実際、液晶ディスプレイのバックライトを常時点灯させるスクリーンセーバーを利用するより、スリープに移行して表示をオフにするほうが消費電力もバックライトの経年劣化も抑えられるため、Macの使い方としては合理的だ。昨今は省電力志向が全国的に高まっており、非使用時にディスプレイの電源を切ることがルールになっている職場も少なくない。

 時代とともに、コンピュータの性能や機能、姿形は予想以上のスピードで進化し、我々の利用の仕方も、ライフスタイルさえも変えていく。ITが生活をより豊かにすると信じるならば、その進化を常に追い続けることは重要だ。

 ただ、たまにはこうして立ち止まって、最新のマシンに懐かしいスクリーンセーバーを映し出し、あの頃を思い出してみるのも悪くない。慌ただしい日常とは無関係に、どこまでもお気楽に飛んでいくトースターの群れを見ると、なぜだかホッとした気分にさせられる。

 こうして筆者にとってのスクリーンセーバーは2012年12月、ちょっとした癒し空間の発生装置として復活を果たしたのだった。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も
  2. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後
  3. 片手で持てる55万円の超ハイスペックミニPC「MINIX ER939-AI」が登場! 夏向け冷却台の新製品も
  4. デスクワークの疲労を“電動ストレッチ”でリセット 座面にファンを内蔵した次世代ワークチェア「Omni Pro」や大柄な人向け専用モデルがLiberNovoから
  5. 鉄道運転シミュレーターが楽しくなる! 「ズイキマスコンPRO」(クラファン版)を買って使ってみた
  6. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す
  7. Appleが新しい画像圧縮技術「PICO」をGitHubで発表/「Googlebook」はArmベースのSoCを採用
  8. 6台の機器を同時に急速充電できる「Anker Charger (112W, 6 Ports, GaN)」がセールで20%オフの3990円に
  9. 所有しているのに、手元にないように感じる不思議さ ミニスパコン「NVIDIA DGX Spark」と過ごした1カ月
  10. 一部PCでWindows 11(バージョン 24H2/25H2)で5月のセキュリティ更新をインストールできない事象 今後の更新で解消予定(暫定回避策あり)