10点タッチ対応の液晶一体型PCなのに“ぶっ飛び”性能――「NEXTGEAR-ONE」をチェック:最強の27型オールインワンか(2/2 ページ)
ゲーミングPCブランド「G-Tune」にラインアップされた「NEXTGEAR-ONE」は、静電容量式タッチパネルを備えた27型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、外部GPUにGeForce GTX 670MXを採用した“ゲーマー向け一体型PC”だ。なんだそれー。
ベンチマークテストで性能をチェック
それではNEXTGEAR-ONE io600SA2のパフォーマンスを定番ベンチマークテストで見ていこう。
Windows 8のエクスペリエンスインデックスのサブスコアは、プロセッサが7.8、メモリが7.8、グラフィックスが4.8、ゲーム用グラフィックスが6.8、プライマリハードディスクが8.1と、液晶一体型PCながら非常に高い結果でまとまっている。システムドライブにSSDを採用するため、最高スコアが8を超えているのもポイントだ。大画面のマルチタッチ液晶に加え、システム性能面でもWindows 8を快適に利用できるのは間違いない。
CrystalDiskMarkの結果は、リード速度がシーケンシャルで513.3Mバイト/秒、512Kランダムで426Mバイト/秒と非常に速く、OSやアプリケーションの起動も高速。SSDとHDDを組み合わせたコストパフォーマンス重視のダブルドライブ構成だが、ストレージ性能については不満を感じない。
ベンチマークソフトは、総合ベンチマークのPCMark7、描画性能を測る3DMark 11、3DMark Vantage、3DMark 06を試している。また、ゲームベンチには、ストリートファイターIVベンチマークと、モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】を実施した。なお、一部テストには比較として、GeForce GT 640M(グラフィックスメモリ2Gバイト)を搭載する27型ワイド液晶一体型PC「XPS One 27」と、外部GPUを搭載しない「Inspiron 2330」を並べている。
型番 | NEXTGEAR-ONE io600SA2 | XPS One 27 | Inspiron 2330 |
---|---|---|---|
CPU | Core i7-3630QM(2.4GHz/最大3.4GHz) | Core i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz) | Core i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz) |
チップセット | Intel HM77 Express | Intel HM77 Express | Intel B75 Express |
メモリ | 16GB | 6Gバイト | 6Gバイト |
ストレージ | 120GB SSD+1TB HDD | 1TB HDD | 1TB HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | Blu-ray Disc | DVDスーパーマルチ |
グラフィックス | GeForce GTX 670MX(3GB) | GeForce GT 640M(2GB) | HD Graphics 4000 |
液晶ディスプレイ | タッチ対応27型ワイド(1920×1080ドット) | タッチ対応27型ワイド(2560×1440ドット) | タッチ対応23型ワイド(1920×1080ドット) |
OS | 64ビット版Windows 8 | 64ビット版Windows 8 | 64ビット版Windows 8 |
価格 | 16万9890円 | 14万1979円 | 9万4980円 |
結果は上に掲載したグラフの通りで、ほぼすべてのベンチマークテストでio600SA2が圧倒的な強さを見せつけた。
PCの総合性能を測るPCMark7では、システムドライブにSSDを採用するio600SA2がSystem Storageのスコアで2倍以上の差をつけ、総合スコアに大きく貢献している。3DMark Vantageおよび3DMark06も、グレードが数段上の外付けGPUを搭載するio600SA2は、グラフィックス性能が飛び抜けて高いのが分かる。
3DMark11は(他機種との比較ではないが)、Performanceで3610、Entryでは5000を軽く超えており、DirectX 11世代のゲームプレイも現実的だ。XPS One 27のGeForce GT 640Mはライトなゲームも楽しめる程度の気休めな印象があるが、io600SA2のGeForce GTX 670MXなら本格的にゲームを堪能できるだろう。液晶一体型PCとはいえ、さすがにG-Tuneの名を冠するだけある。もちろん、ゲームだけでなく、あらゆる作業が快適に行えるはずだ。
なお、実際のゲームタイトルを使ったベンチマークテストでは、ストリートファイターIVベンチマークが低負荷設定で21453(平均198.77fps/ランクA)、高負荷設定でも8794(平均103.54fps/ランクA)と60fpsを大幅に上回り、モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】(1280×720)が1万726と1万の大台に乗っている。
「NEXTGEAR-ONE」シリーズの最上位機は、29万9880円という高額なモデルだが、最小構成なら14万9940円、手堅い構成でまとめた今回の評価機でも16万9890円と、意外にリーズナブルな価格で購入できる。ゲームを楽しめるハイパフォーマンスなPCが欲しい、でもWindows 8の魅力を存分に引き出せるマルチタッチ液晶も気になる、という2つのニーズに対して、1つの製品で両方を満たすNEXTGEAR-ONEは非常に魅力的だ。
Windows 8への最適化では、ディスプレイを取り外してタブレットスタイルでも使えるUltrabookというアプローチが目立つが、その一方で、快適にゲームができる性能を備えた大画面タッチ対応液晶一体型PCという提案を大真面目でしてくるあたり、さすがマウスコンピューターと言うほかない。
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