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船井電機、Lexmarkのインクジェット事業を取得

船井電機がLexmarkのインクジェットプリンタ事業を取得。プリンタ本体だけでなく、インクカートリッジの開発製造リソースを自社内に持つことで、収益性を高める狙い。

 船井電機は4月2日、米Lexmarkが保有するインクジェットプリンタに関する技術や製造会社を、95億円で今上期中に取得することで合意したと発表した。プリンタ本体だけでなく、インクカートリッジの開発製造リソースまで自社内に持つことで同事業の収益性を高める。

 取得するのは、Lexmarkが持つインクジェットに関する特許権と、米国のインクジェットプリンタ関連製品の開発リソース、フィリピンのインクジェットプリンタカートリッジ製造子会社の全株式など。取得費用の95億円は、全額自己資金で負担する。

 船井電機は1997年からLexmarkのインクジェットプリンタの製造を受託し、開発段階から協業してきた。今回、インクカートリッジを含むプリンタ関連製品の特許や開発・製造技術を取得することで、より収益性の高いインクカートリッジの製造販売も自社内で完結でき、ビジネスの成長につながると判断した。

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 Lexmarkは昨年、インクジェットプリンタ事業からの撤退を発表していた。

 船井電機はオランダRoyal Philips Electronicsからヘッドフォンなど民生用オーディオ機器事業を買収すると発表している。

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